中国人は所かまわず大きな声で話すことが多く、騒々しく感じることがあります
しかし、彼らもまわりを困らせようとしているわけではありません。
これは中国語の発音と国民性に起因する問題なのです。
中国語は発音に大きな抑揚をつけます。
抑揚のつけ方によって、同じ言葉でもまったく違う意味の言葉になります。
たとえば、「マー」を高くまっすぐ発音すれば「お母さん」を意味し、語尾を下げたあとに少しだけ上げると「馬」、一気に語尾を上げると「麻」、語尾を一気に下げると「ののしる」になります。
こうした違いを表現するためには大きな声ではっきり発音しなければならず、そのせいで周囲に騒々しい印象を与えてしまうのです。
また中国人は公共の場で会話する際、相手に大きな音量で話すことを求めます。
いっぽう日本人は、公共の場で大声で話すのはマナー違反とされているため静かに話します。
日本人の会話の音量は彼らにとってコソコソ話のレベルです
このギャップが、中国人の声は大きいというイメージの原因の1つになっているのです。
しかも日本に観光に来れば、当然気分が高まっているので、ただでさえ大きい声のボリュームがますます上がってしまうというわけです