グランマの扉

女4代にぎやかな日々

懐かしい人

2010-10-16 | 日記
62歳で亡くなった父は医者でした。
地方の病院での院長としての激務に、自分の体の異変を知ったのは保険申請に必要な血液検査が切っ掛けでした。

午前中は医者として外来に勤務していたのに、昼に結果を知り、午後には救急車で設備の整った総合病院に運ばれるという、本人にとっても家族にとっても晴天の霹靂だったあの日。
進んだ腎不全との事で急遽透析の為に血管を確保する手術をする事を告げられた父は泣いたそうです。
医者として終わったと。


でもその後透析をしながらも症状は安定し、一時は医者として復帰もしました。
私の近くに引っ越してきて、孫との優しい時間も過ごしました。

父と母は昔から静と動。
口煩くて陽気な母と、無口で穏やかな父。
飛び級で大学に行った程頭は良かったようですが、実生活では不器用で何時も母に叱られていた父。
草でも木でも鳥でも虫でも何でも知っていた父。


つい最近まで夫の夢を見ると何時のまにか父に代わり、私が男性に求めるのは父性なのだ・・・なんて考えちゃうほど、多分ファザコンだった私。
実は生きている間は全然そんな事思っていなくて、むしろ父のような人はまっぴらごめんだったのに、Mちゃんによると「昔から凄いファザコンだったじゃん」との事。

天国に行っちゃった人は、様々な軋轢を綺麗に消し去り、ただただ、ひたすら懐かしい。


そして今日はそんな父の法事です。
本当の命日は3日後なのですが、本当に家族だけなので夫やお婿ちゃんの仕事の都合で本日に。
多分お坊さんの御経の後は、ちびのワンマンショーになると思いますが、とっても子供好きだった父にとっては最高の法要になると思います。



・・・・・見せてあげたかっったなあ、ちび。
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2 コメント

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うううう・・・ (まり)
2010-10-16 09:21:07
私も、見せてあげたかった・・・そら豆を
ウチの父ちゃんが頑張って建てたこの家も・・・

ファザコンだったのは「いいお父さん」だったという事だよね。
本当に色んな事がそぎ落とされていい印象の思い出しかない。

医者の不養生?
よく人にそう言われたでしょうね・・・
患者の快復にばかり気を使って自分の事は後回し・・・
ある意味、医者の鏡なのかな?

62は若すぎる。
私の父も64だったから若すぎると思ったモンでした。
何でも良く知っているお父さん・・・いいよね
私もお父さんを大好きだったぞぉ~~~
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まさに医者の不養生 ()
2010-10-16 17:34:28
父は普段、病気知らず。
それに較べ母は年中彼方此方調子が悪く、薬がない時期が無かった程。
「僕は癌の家系じゃない」なんて威張っていました。
癌だけじゃないのにね、死に至る病気って・・・
ちょっとおかしかったら、早め早めに病院へ行きましょう


仏間でお昼寝したちび。
いい法事でしたよ。
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