琳派墨絵保存倶楽部・部誌 「なてし子」

江戸琳派の祖、酒井抱一家に伝来する本格的な琳派の画法を継承している「琳派墨絵保存倶楽部」の活動日誌ブログです。

水墨画教室から-お正月の課題

2020年01月21日 | 教室案内

最近、お稽古しております 水墨画教室での課題です。

「福寿草、おまけで梅に鶯」 

福寿草は繊細で、葉に注目がいく珍しい画題です。故酒井抱道先生の発見とお手本によるもの。

「正月遊び」

羽子板、羽、独楽は鉄ゴマから、現代風の大きな独楽まで。大きな独楽に初級で習わないといけない筆法がございます。

 

春の七種(ななくさ)からなずな、すずしろ。

7種類全部描きます。葉の描き方にとても琳派の墨絵の特徴を感じます。

画像は生徒さんの練習作。

「寒ぼたん」

菰を突き抜けてのびる新芽に風情を感じるところが、琳派らしい趣きのあるところです。

藁の描き方に、其一の名作を思わされます。ざくっと描いて、北宋画にあるような筆法ですが、

それでも和風で、琳派の風が吹いていないといけません。

ぼかしは、花弁と菰のなかの空間と、背景を描き分ける事。

 

紅椿、白椿、同教室内でなかよく描かれております。

 

体験レッスンの課題に出した「竹」

 

あせったりあわてたりする事なく、丹念に描かれた椿の花。

重み、赤さ、うるおいなど。

 

この一瞬でなければ出会えない自分自身かもしれません。大切にしましょう。

 

琳派墨絵クラブ


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