琳派墨絵保存倶楽部・部誌 「なてし子」

江戸琳派の祖、酒井抱一家に伝来する本格的な琳派の画法を継承している「琳派墨絵保存倶楽部」の活動日誌ブログです。

「立雛」の色紙 ~スイスから

2018年10月17日 | 教室案内

 

スイスの生徒さんから、

「立雛」を描いた色紙作品のお写真が 送られて来ました。

 

夏ごろに、日本にやって来られて、

「雛人形の歴史に 大変興味がある。

座っているのも良いが、 

立っているものの方に風情を感じます。

なんて美しいのだろう、と 

いつも写真をみています。

今回の滞在で、 描き方を覚えられたのなら・・・。」

 

との事でしたので、

色紙作品のプライベートレッスンをいたしました。

4人のお孫さん(女の子4人)にそれぞれ描いて

プレゼントして差し上げるとの事でした。

 

そして、今秋、

沢山の作品のお写真を送って下さいました。

その中でも、ご紹介したいのは、こちらの作品です。

 

 

お内裏様に代わり、

お祖母様でいらっしゃるご本人が、

4人の幼い孫娘さん達を、両手をひろげて

守っていらっしゃいますね。

 

この作品は、水干絵具を使用し、膠でちゃんと溶いて

描かれたものなのです。 墨も、硯で磨っていらっしゃいます。

 

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今まで、こんなにパーソナルな「立雛図」があったかな、と

感動を覚えました。

 

伝統的なものが、日本で育ちますと やはり固定観念にとらわれていますね。

1本とられました、と思いました。

 

 

琳派墨絵クラブ

 

 


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