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鋼の錬金術師 第61話「神を呑みこみし者」

2010年06月13日 | 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST
神を呑みこみし者=ホムンクルス。


神に成り代わって良い気になってるところでホーエンハイムが用意していた技が発動!!
それは万が一ホーエンハイムが死んでも自動で発動するものだった。
正直言って忘れかけていたけど、確かに国内のあちこちを旅して胸を貫いたりとかしてましたね。
あれがこの日の為の布石には違いないと分かっていながら忘れててすみません…。
ホーエンハイムの中で息づくうちに同志というよりは仲間となったかつての国民たち。
彼らによって魂が抜けていたアメストリスの人々は復活を遂げるのでした。
これは国民を助けるという意味よりは、ホーエンハイムを弱体化させる方に優先度があったように思いますが、どちらにしろ一石二鳥であったということでしょう。
神という絶大なる力を取りこんでしまい弱体化した体では支えられなくなったホムンクルスは追い詰められたようでした。

しかし依然としてエドたちは錬金術を使えない状況にされてしまい、頼れるのはホーエンハイムとメイのみ。
ホーエンハイムが見上げるそこにはスカーとキング・ブラッドレイが戦っているのでした。
というわけで詳しい戦いの様子は省きますが、ぶっちゃけると、ここでスカーが負けるわけにはいかなのでスカーが勝ちました。
ブラッドレイが完全状態だったら危うかったのも確か。
腕を失っても襲い掛かったあの状態は鬼気迫るものがあって恐ろしかったです。
ランファンが到着した時すでに虫の息だったブラッドレイ。
後半ランファンはいつも間に合わないような気がする…でも、彼女が祖父の仇と止めを刺すとかしなくて良かったと思う。
ランファンが憎しみを抱えつつも「言い残すことは…」と聞いたのが立派だなと思った。
いや、こういう時の常套句なのかもしれないけど、憎しみのまま刃を付きたてることのなかった彼女が立派だと思った。
そして残してきたものは…と言われた時に奥さんのことを思い出した大総統。
「私が選んだ女だぞ」と「王の伴侶とはそういうものだ」という言葉にホムンクルスと人間という垣根なんかなかった二人の絆が感じられて良かった。
今のところオロオロしているところしか見れない夫人だったけど、優しい人であって気弱な人ではないんだろうというのはなんとなく想像がつく。
クーデターであろうと戦場であろうと大総統であるからには死ぬだろうという覚悟は常にしていたに違いないし、それに長い間耐えていたというだけでも凄いことだと思う。
お互いに言い残す言葉など無いと言って死んだブラッドレイ。
グリードの言葉から思い残すこもなくホムンクルスという立場から解放された故でしょうか満足そうな表情だというのに(視聴者的にエド達に肩入れしているので)敵対している立場ながらも安心したのでした。

日蝕が終わりを迎え直接地上の人々を賢者の石にしようと地上に上がったホムンクルスを追いかけるエド以外のホーエンハイムたち。
エドはプライドと最後の対決を迎えるのでした。
壊れゆく体を捨てエドに乗り換えようとしたプライド。
ホムンクルスの矜持の話をしながらも滅びゆくことに恐怖した途端、取り込んだはずのキンブリーが顔を出すのでした。
まぁリンもグリードと共存してるんだから可能だしキンブリーなら快適空間とか寛いでそうだけど、ここで登場するのかって凄く驚いた。
しかもエドを援護する形のようなのが嬉しかった。
やっぱりキンブリーもキンブリーなりに人間であることにプライドを持っていたんだろうと思うからです。
だからエドワード・エルリックという人間を舐めない方が良いという言葉を発したのでしょう。
優雅に帽子を片手に消えて行くキンブリーが最期に株を上げて「格好つけやがってぇー!!」と思った。
ところでエドが自身を賢者の石にして直接攻撃してくるとは…と驚いたプライド。
私も驚いた…え、そんなこと出来るん?って。
確かに魂を錬成したなら出来るのか…あれ、たった一人分でも可能?あれ?って感じで訳分からんようになった。
そして死にたくないと思ったプライドの変化。
以前ならホムンクルスとして矜持を持ったまま死んで行っただろう彼が死ぬのは嫌だと思うようになったのは夫人の存在だった。
アルと共に閉じ込められていた時に母とはああいうものかと語っていた様子からそうかなぁと思ってたんですが、プライドにとっても夫人は大事な存在となってしまっていたんですね。
この時はプライドじゃなくてセリムだったんだろうな。
ホムンクルス二人を変えた夫人は本当に素晴らしい人なんですね。
倒す時にエドがプライドじゃなくてセリムと言っていたことにちょっと感動した。
いやエドはずっとセリムと言っていたかもしれないけど…どうだったかな?
とりあえずセリムと言ってくれたことが良かったし、本当の姿か…って殺さなかったことが嬉しかった。
あのまま死んだんじゃセリムも夫人も可哀想だと思ってたから胎児の状態(だよね?)でも生き残ってくれたことが嬉しかった。
「ママ…ママ…」って泣いてるのも印象的だったな。

ところでホーエンハイムとの話し合いで仲間になったクセルクセスの人々と違って搾取されるだけのホムンクルスの中の人達はそれに逆らわないのかな?
というか逆らえない?
彼らの中にあって自我を保ってられるリンやキンブリーが特異なのか…。

※追記
目の見えない大佐が中尉に「まだ戦えるか」と聞いた時の迫力に大佐はまだ戦う気持ちを失っていないって感じた。
それから、こう言ってはなんだけど、たった5000万人の命で神は呑みこめるもんなのかと思った。
命一つ一つを考えると“たった”なんて言えないんだけど、神になるなら少なすぎると思った。
日本人半分だけで足りるんだ…って思いましたよ。
現実と比べられないんだけど。


次回「凄絶なる反撃」



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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2010-06-13 22:34:30
今回は異常に内容が濃くてすごかったですね
ブラッドレイとキンブリーは悪役なのにかっこよすぎです

よーこさんが疑問に思ってらっしゃる件ですが、以前エドがキンブリーに敗北して腹に鉄骨が刺さったことがありましたよね?
あの時傷を塞いだ時使ったのが、自分を魂一個分の賢者の石とみなした錬金術です
今回使ったのはその応用技ですね
流れ的には自身をエネルギー体(魂)としてプライドの賢者の石に進入→本体を捕まえる(理解)→プライドの入れ物を破壊する(分解)→本体だけを再構築(再構成)といった感じですかね 寿命を削る技ですから無茶したもんです

拙い説明ですが、納得していただけたら幸いです では
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>Unknown様 (よーこ)
2010-06-14 21:53:13
内容が濃いのはクライマックスが近いんでしょうね。
もうすぐ終わるのかと思うと感慨深いものと寂しいものがあって複雑です。

分かりやすい説明で納得できました、ありがとうございます。
ありましたね、そんなこと。
過去の話を考察せずに反射で書いてしまうのでダメですね…。

長文にもかかわらず内容のない感想ですが読んでくださってありがとうございました。
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