篥の語り屋

普通の日記。
たまに漫画やアニメ、テレビ番組の感想等もほざきます(※ネタバレ可能性あり)。

GANTZ

2011年07月08日 | アニメ・映画
こちらは映画「GANTZ」の内容等が書いてあります。
放映から大分たちましたが、一応忠告いたします。


数ヵ月前のこと。
友人のお誘いで、映画「GANTZ」、「GANTZ PERFECT ANSWER」見てきました。
映画館へは数年ぶり。

初めに第1部、「GANTZ」。
青基調のポスターが綺麗だなと思いながら、原作も内容もまったく知らずに映画館に入りました。
友人曰く、嵐の二宮さんが主演なんだとか。

館内で流れてる音楽を何の曲だろうと素で思いながら、映画が始まるのを待つ恥ずかしい篥。

そして本編が始まってびっくり。
なんてグロテスクなんだと、これ絶対地上波放送NGだなと、そして青基調綺麗でいいなと思いました。
こういう激しいものは久しぶり。
漫画でなら激しいものはよく読んでたんですが、映像で見るとやっぱり生々しくて。
でも好き。


就職活動中の大学生、玄野計。
駅のホームで小学校の同級生、加藤勝と偶然にも再会。
その後すぐ2人とも列車に轢かれて死亡した。
しかし、「ガンツ」と呼ばれる謎の球体に召喚され、地球侵略を狙う謎の星人と命がけで戦わされる。
こんな感じの話。


第1部は玄野計や加藤勝、他にガンツに召喚された人々それぞれの戦い方、何のために戦うのか、戦うことへの受けとめ方が中心のようです。


玄野計の就職活動場面。
私も経験しましたが、まるで自分のことのように思えました。
玄野計の言っていた志望動機、この後何回か出てきますね。
その場面の状況で台詞の捉え方、玄野計の心情が違うのですが、全文は言わなくてもいいかなと、ちょっとくどいかなと思いました。
最初のところだけでも、なんて。


「ガキの頃、いじめっ子から弱いヤツを守っていた。
アイツ覚えてないんだろうな。」

小学生の頃、いじめっ子から加藤勝を守っていた玄野計。
加藤勝は再会した後も玄野計を昔の呼び名で呼んでいるのに、気付かないのかな?
自分が弱いものを守っていたヒーローだった頃を思い出したことの方が大きいのかも。

就活で自分探しの中、ちょんなことから他人にはない力を手に入れた。
平凡な自分から、またヒーローになれる。

「弱いやつは逃げていいんだ、守ってやるから。」

でもこれは誰かを守るためじゃなくて、ヒーローになるため。
そんな玄野計に、小学生時代から玄野計に憧れを持っていた加藤勝は反発する。
加藤勝は、誰も死なせない、皆で助かろうという考え。
それを偽善だと言われ、苦悩する。


加藤勝は弟を守るため、虐待する父親を殺してしまい、少年院に入っていた。
世間から閉ざされる。
世の中の流れ、汚れをあまり受けていないのかも。

加藤勝は少年の純粋な心のままなのかもしれません。

2人の戦いへの考え方の衝突も、友情を感じられます。



「GANTZ」では田中星人戦が好きです。
田中星人の動きが怖すぎ。
でも少し面白く感じました。
あと岸本恵の奮闘場面が好きです。
自分を助けてくれた加藤勝のために頑張って戦う。
その一生懸命さが可愛らしくて、思わず応援してしまいます。
いいですな、可愛い娘がいると(誰だ)。
戦死しちゃって残念です。生き返っていただきたいです。



そして第2部の「GANTZ PERFECT ANSWER」。
アクションシーンは本当に迫力ありました。
あんなふうに自分も動けたらなと憧れてしまいます。
自分にもヒーロー願望があったみたいです。

第2部はアクション映画だ!って見た方が良かったかもしれません。
内容がかなりスッキリというか、第1部に比べたら要素が絞られてしまった感じがしました。

あと中盤で結末を言ってしまってたんで、ちょっと冷めてしまいました。
あれは伏線というより答えじゃないですか。
ガンツの電池話が重要なので仕方ないのですが。
最後まで本当にその通りに、そのまんまで終わってしまったので、いい裏切りが欲しかったです。


言ってほしくなかったといえば、日本テレビ放送「ANOTHER GANTZ」での映画予告。
「2人の加藤」。
これ自分的には言ってほしくなかった。

第1部では戦死したはずの加藤が現実世界で姿を見せた所で終わりました。
だから色々予想してたんです。
でも「2人」って言われたら、偽物説有力じゃないですか。
そこも見せ場だったんじゃないのかな?
予告だって、玄野計と加藤勝だけの戦闘シーンだけでもいいんじゃないかなと思いました。
もっと期待させて欲しかったです。
というか、私が色々期待しすぎたのかも。

でも私はたまたま全部見る前に映画を見たので、そこは無事でした。
もし全部見てたら冷めてたな。

あと、「死んだはずの人間が…」て台詞、ちょっと多いし、くどい。
第1部見たから余計そう思ってしまうのかも。


というか第2部、夏菜さんほぼ出てないじゃん!

最後の最後でちらっと出るだけ。
ガンツに召喚された死者の一人で終わってしまった感じです。
だからポスターにいなかったのか。
楽しみにしてたのに。

夏菜さん見るなら「GANTZ」「ANOTHER GANTZ」ですね。


第2部では黒服星人戦が好きです。
開始早々ショッキングですな。
狭い空間での戦闘は余計に恐怖を感じます。
あと山田孝之さんと玄野計のシーンも格好いいです。
いい役こなしてますな。


突然ですが、この映画を見て山田孝之さんの印象が変わりました。
「ウォーターボーイズ」、「め組の大吾」、「世界の中心で愛をさけぶ」、「H2」の主役をなさってたかと思います。
私はその演じた役の性格とかがどれも苦手でした。
その苦手な印象が山田孝之さんについてしまってたので、なんとなく避けてました。
完全拒否。
でも今回の映画を見て素直に素敵だなと思いました。
ドラマの印象しかなかったので、新たな発見です。
GANTZのお陰で拒否反応がなくなりました。
ありがとう!GANTZ!


そんな山田孝之さんがテレビ東京で「勇者ヨシヒコと魔王の城」をなさるそうで。
…最初はどうしたんだろうと思いました。
いや、このドラマが。
でもゲーム的な話を実写でしたらどうなるんだろうと、少しワクワクします。
怖いもの見たさ?

これ見たらまた山田孝之さんの新たな発見があるのかもしれません。
楽しみです。