バス代がタダに

　今日は久しぶりにバスで帰宅することになりました。ここしばらく乗ってなかったんで、楽しみ・・・・だろうか？バスと聞くとあの出来事を思い出します。去年の話ですが、バス代がタダになったことがありました。

　その日乗ったバスには、がっごうが襟の高校生がウジャウジャをいて、ほぼ満席状態でした。私は何とか席を見つけて座っていました。しばらくして、途中から一人の女性が乗車してきました。「絶対座席に座りたい」オーラをかもし出していた（半分冗談です）、荷物の多い中年女性でした。高校生たちに席を譲る気配はありません。
　なので私は、無言で席を立ち、つり革につかまりました。そうすればこっちに来るだろうと思って。彼女はすぐさま私の座っていた席に座りました。・・・・なぜ無言かというと、「どうぞ」って言ってる間に、近くの人が譲ってそっちに座ったら、すごく恥ずかしいなと思ったので・・・・。

　彼女はしばらくして下車しました。私はすぐそこへ座りました。私の降りるところって、一番最後のところ、駅までなんです。そこまで立ってるのは流石に辛いです。
　駅に着いたときには、乗客は私しかいませんでした。お金を払おうと運転席の近くに寄ったら、運転手さんがいいました。

「あんた、バス代払わなくていいよ。」

・・・・は？

「おばあさんに席譲ったでしょ？だあれも譲ろうとしなかったのにあんた譲ってくれてたでしょ？俺、そういうのに弱いんだ。だから、バス代いらないよ。」

　弱いって・・・・、６９０円ですよ？席譲ったぐらいでいいのかなぁ？それはまずいでしょと、払うっていったんですが、結局タダにしてくださいました。田舎だからですよね。運転手さん、本当にありがとうございました。
　というか、席譲ってたところ、いつの間に見てたんだろう？というバスでの思い出話でした（どんな終わり方だよ）。