おかやどかり随想録

おかやど日記の続編です。

2005年おかやどかり事情(2)マルカンの言い分

2005-08-09 00:19:21 | Weblog
2005年おかやどかり事情(1)で書いたけど、やっぱり私は幸せなことにオカヤドカリのパック詰めを目撃しておりません。ペットを扱っているところをちょこちょこのぞいては「ほぉ~、結構ちゃんとしてるやん!」という印象を受けることの方がほとんど。そばに並べてあるベタやカブトの扱いの法がよっぽど酷いなんてこともありました。
しかし、私のところにはパック詰めで干からびているのを見かけたという情報がたくさん送られてきます。
多くは惨状をみてどうにかしたいけど、「お店の人に物をいう勇気がない」「どんな風に言えばいいのかわからない」「どうかなんとかしてください」etc.

お店やメーカーは大して苦情など無いと思っているかもしれないけど、物言えず悶々としている良心を持った人々がたくさんいるのです。本当にたくさん。何も言ってこないから何も思われていないことにしてるんでしょう。

私がトミーに電話したときも他からはそのような苦情は聞いていないと言ってましたし、もけもけさんがブログで書いておられるようにマルカンでも4~5件しかクレームは来ていないと答えているようですが、本当にそうなんでしょうか?私が知っているだけで4~5件はありますから、本当はもっときているのに「そんなこと言ってくるのアンタだけだよ」みたいに思わせる手段じゃないんですかねぇ。
まあそれにしても、実際に訴えた人の何倍もの人が、これはあんまりだ!と思っていることは確かでしょう。

あるホームセンターに改善要求をしたところ、ホームセンターからマルカンに「正しい飼い方」をたずねられました。
そうしたところ返ってきた答えが以下の通り。

 【今期、弊社が「ヤドカリランドセット」を企画・提案させて頂く際の課題として
 梱包形態の問題がございましたが、弊社の販売経路につきましては生き物
 に携わるペットショップ様やホームセンター様へのご紹介という事と、お取引
 先様への商品導入前には生体としての取り扱い注意点や日常の生体管理
 方法等のご説明を行い、商品発送時には「販売用取り扱い説明書」を添付
 させて頂く事によって販売店のご担当者様に生体管理の重要性を十分
 ご理解頂けるという観点から現状のパック式販売方法を採用させて頂いて
 おります。
 小さなパックの封入りとなりますが、パック内に内蔵されているスポンジ
 を常に湿らせて頂き、2週間に一度の割合で給餌を実施して頂く事で
 飼育上の問題は一切ございません。
 本商品に関しましては、絶対の自信を持ち提案・供給をさせて頂いている
 のが現状です。
 生き物と用品の総合メーカーである弊社の使命は生き物を通じて
 「情操教育のサポート」や家族の一員としての「コンパニオンアニマル」
 (伴侶動物)の提案」を行い人間と動物の友好関係を構築する事であり
 決して「生命軽視」を行うものではございません。
 以上が本件に対する弊社の見解であり、ご理解頂ければ幸いと存じます。】

‘販売経路につきましては生き物に携わるペットショップ様やホームセンター様へのご紹介’という部分、ペットショップやホームセンターならどこでも、『生き物を扱うことに慣れ、店頭での飼育が個々の生物に対して適切に行われる』という前提らしいけど、それが間違ってる。

たとえそうであっても、はじめてオカヤドカリを仕入れて、パック詰めでも飼育上の問題がないと教えられたら、それが「適切な飼育」と思ってしまうでしょう。
実際、改善をお願いしたショップから「メーカーさんから聞いてるからこうしてるんです」と返事があったことが少なくない。

私が発売間も無い頃にマルカンに電話で問い合わせたとき「トミーさんとは違います!」と豪語し、「パック詰めはあくまで輸送中だけのもので、店頭では広いケースに出して飼育するようにとペットショップには伝えています」って大嘘!!
まるまる信用していたワケじゃないけど、やっぱり腹立ちますね。

マルカンからそんな回答を受けながらも、そのホームセンターでは、お客様のご意見の通りにした方が、生体管理が十分行き届くと思うので・・、とお店でいろいろ話し合って改善してくださいました。
ありがとうございました。

しかし、とあるショップでは、パック詰めでの管理(〝あえて飼育でなく管理とする〟と注釈付き)の方が状態が良いからそうしているという担当者からのおどろきの回答もありました。
いったいどう〝状態が良い〟のか。意味がわかりません。〝楽ちんだから〟の間違いじゃないの?
しかもその店では「生体の保証はしません」と大きな看板がかかげられているそうです。
その後何度か改善要求するも回答は無し。しかし、とりあえずパック詰めからは開放されたとの目撃情報がありました。(ただし、砂のないうっすらと水のたまった大きなケースにエサとともに入れられていたようで、隠れ家もなく快適とは言えない状態だったようですが)
個々のショップでの意識をもっと高めてもらいたいと本当に思います。
メーカーは都合のいいことしか言いません。最初はメーカーにだまされても、消費者の意見にはもっと耳を傾けるべきではないですか?
それではいけないと指摘されて開き直るなんて恥ずかしいですよ。生き物の飼育ではプロでなくちゃいけない立場なのに。

ちょっと話がそれてしまいました。
ショップもショップですが、とにかくマルカンには失望です。
パネルヒーターは気に入ってずっと使っているのに本当に残念。

マルカンのサイトでの社長の紹介には「生きもののことには精通している」と豪語していらっしゃるけど、オカヤドカリについては無知なのか、もしくはわかっているのに酷いことをしている残酷な確信犯なのか・・。

どっちにしても、前述の『生き物と用品の総合メーカーである弊社の使命は生き物を通じて「情操教育のサポート」や家族の一員としての「コンパニオンアニマル」(伴侶動物)の提案」を行い人間と動物の友好関係を構築する事であり、決して「生命軽視」を行うものではございません。』という言葉は虚しいばかりです。

追記(2005.9.20):
マルカンについては、そお風さんの尽力により、大阪府から聞き取り調査および勧告があったとのこと。
詳細はコチラ↓を。

『十脚目通信』内、decapod reportより http://decapod.or.tv/report/index.html 業界レポート
『オカヤドカリの声を届けてください』内、ヤド声掲示板 より
http://hidebbs.net/bbs/todokete?sw=t ヤドカリランド、「虐待ではないが・・」 府が初の判断示す

2 コメント

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ひどすぎますわー (めんつゆ)
2007-08-17 23:16:14
マルカンなんかひどいですねー
sれが 自分だったら辛いのにー
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言ってることはともかく ()
2007-10-03 12:05:34
悪いと分かっててやるのは故意犯ですよ
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