おかやどかり随想録

おかやど日記の続編です。

ヤドカリが動きません!

2005-11-07 01:20:04 | Weblog

ここのところ一番多い話題。
「ヤドカリが死んでしまいました」という悲しい報告。
もしくは「ヤドカリが全く動かないのですが、死んでしまったのでしょうか?」という質問です。

おかやどかりが動かなくなる時。
・死んでしまった時
・脱皮の前兆
・寒い時
・おびえている時
・寝てる時
などなど。
これらのうち問題は最初の二つです。
これを見極めるのは非常に難しいです。
そのほかの「動かない」は、ちゃんとした環境ならそれほど長く続きません。

じゃあ、動かなくなって死んじゃったんじゃないかと思ったらどうしたらいいか?
これはね、「何もしない」が正解です。
せめて1週間はそのままにして置いてください。
もちろん環境はきちんとした上でのことです。

動かないからといってやたら持ち上げたり、水をかけたり、つついたり、息を吹きかけたり・・、そういうことを「何もしない」ように!

敢えてするとすれば、シェルターで覆うようにするとか、暗くして静かにするとか。
とにかく安静に!

これは、【もしかしたら脱皮かもしれない】という前提で事を運んでいるわけです。
「脱皮かも知れないと思っていたら死んでいた」なら、もう生き返るわけでなし、ただ単に、しばし亡骸を放置していたことになるだけです。
しかし、逆に「死んだと思っていたら脱皮だった」ら、いろいろちょっかい出すのは、死ななくて良かったものを、結局、死に至らしめることになるからです。

1週間、もしくはそれ以上様子を見て、見すぎであることはありません。
カビたり明らかに腐敗臭がしたら取り除くべきですが、死んでしまっても、私の経験上、そういう風にはあまりならないと思います。(真夏にならあるかも)

何か生臭い臭いがしたら、逆に脱皮であるかもしれません。
この生臭い臭いは腐敗臭とはまた違いますが、なんと表現して良いのか・・。
エビみたいな?
もちろん脱皮でもそういう臭いが全くわからないことも普通なので、「生臭いにおいがしないから脱皮じゃない」という判断はしないで下さい。

動かない→死んでしまった!→すぐに埋葬

↑こういう方が多いと思いますが、ぜひあわてず、落ち着いて様子をみましょう。
亡骸(本当にそうか、もしくはそう見える姿)を見るに耐えないという方は、ぜひシェルターで囲って、あんまり見えないようにしておけばいいと思います。

こんなことをずらずら書いても、やっぱり死んでいたなんてことはもちろんあります。その方が多いかもしれません。
でも、脱皮の可能性がゼロで無いのなら、やはり「すぐに埋葬」したいところ、ちょっと我慢して待ってみてください。

じゃあいつまで待てばいいのか。
これまたむずかしいですが、1ヶ月動かなければまず死んでます。
本当に死んでしまうと、縮むはずの無い外皮がなんかしぼんだような、なんかしょぼ~っとした感じになります。筋肉の張りがなくなるからでしょうか。
腹部も乾燥して縮んでしまいます。

1ヶ月は長すぎるかもしれないけれど、せめて1週間は待って!
お願いします。

追記1 :複数で飼っている場合、ぐったりしたヤドを襲う(貝殻を奪う、共食いするなど)ことがあります。
うまく隔離できるなら隔離した方がそういう事故は防げます。
ぐったりしているヤドをなるべく動かさないという意味では、元気で動き回っている仲間を他に移すようにするのがいいと思いますが・・・。
別容器に分けるのがむずかしい時は適当なシェルター(ペットボトルを切ったもの、その他いろいろ)で囲えばいいです。

追記2 :コメントにさぼてん1号さんが失敗談を載せて下さいました。ぜひ読んでみてください。
後、みーばい亭さんにもいったん埋葬されたけど蘇ったヤドカリ、トラのお話がありますのでそちらもぜひ!