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マダムKのDiary
    

神楽月の旅 ・・・ 金閣寺 ~ 堂本印象博物館 ~ 龍安寺

2015-11-18 | 京都旅行

 

 

 


3日目はお天気でしたので 金閣寺も黄金色に輝いていました
鏡湖池の水面に映る「逆さ金閣」は 秋風にゆらゆらと揺れていました
鏡湖池は 浄土世界にある七宝の池を模して造られたといわれています
金閣寺も そして鏡湖池に映る姿も 一番美しい世界遺産と言われる所以かも知れません

 

 

 

 


近くまで来てみると やはり金箔の色は眩しいほど美しい
そして最上階に輝く鳳凰は・・・
 前部が麒麟(伝説上の神獣) 後部が鹿 頸は蛇 背は亀 頷(あご)は燕 嘴は鶏 尾は魚だそうです
特別拝観で鳳凰を拝見しながら そう説明を受けました
そして 鳳凰は聖天子があらわれる時に姿をあらわすとされ権力の象徴でもあることから
一説には 天皇家にとってかわろうとした足利義満が 天皇より自分の方が天子にふさわしいという意味を込めて設置したとも言われています

 

 

 


紅葉は まだ始まったばかりでしたが
秋景の中に佇む金閣寺は 優美な姿でした・・・
あ~美しい・・・

 

 

 

それから 20分くらい歩いて 楽しみにしていました堂本印象美術館へ
ところが 東寺で感動した鷲の襖絵の基になる絵は どこにも飾られていませんでした・・・
二人でガッカリして 次の龍安寺へ急ぎました


この特別公開を是非拝見したくて 足を運びました

 


 

 


(写真参照)
2010年末 かつて方丈を飾っていた襖絵が115年ぶりに寺に戻り 龍安寺の歴史をゆるがしました
見つかった襖絵は 仙人や子どもを描いた群仙図と琴や囲碁などで遊ぶ人々を描いた琴棋書画図(きんきしょがず)」の計6面
人気絵師集団・狩野派が作成したと推測される襖絵は もともと計71面ありました

しかし 明治の廃仏毀釈の影響で財政難になり 他寺へ売却されたり さらに九州の炭鉱王・伊藤伝右衛門のもとへ渡り
伊藤の死後 襖絵はシアトル美術館やメトロポリタン美術館が所蔵する一部をのぞき その行方は誰にもわからなくなってしまいました 
それが突如 ニューヨークのオークションに出品され 表舞台に現れたそうです
この襖絵がここへ戻ってくる道は 想像を超えた物語がありそうで
襖絵を拝見しながら 深く感動いたしました
素晴らしかった・・・

 

 

 

 

 

 

 


「知足のつくばい」
蹲踞とは 茶室に入る前に手や口を清めるための手水を張っておく石です
口の四方には 「五・隹・疋・矢」と書いてあり
その文字の全てに口を付けると 吾唯知足(われ ただ たるを しる)になります
満足することを知っている者は貧しくても幸せであり 満足することを知らない者はたとえ金持ちでも不幸である
人は欲張らず 今の自分を大切にしなさい
そのような意味だそうです
・・・ この言葉を心に深く刻み込んで 60歳からの人生をゆっくりと生きて行きたいと思いました

 


 

 


皐月鶴翁(さつきほうげつ)が1953から5年がかりで描いた龍と北朝鮮の金剛山の襖絵
こうして撮影できるとは思ってもみなかったのですが 
近くで拝見すると 筆画の迫力とこの褪せた墨色は圧巻です
 龍安寺は 石庭が有名ですが 私は襖絵にとても感動いたしました

 

 

 


真っ青な空に 秋の実り・・・そして少し紅葉した風景が広がって
フ~っと深く深呼吸

感動の数々の襖絵を思い浮かべながら 夕暮れになる前に京都駅へと向かいました
予定では 6時の新幹線でしたが 4時過ぎの新幹線に乗れそうでしたので
少しは早めに帰郷いたしました


二泊三日 伊勢神宮~京都の旅
雨を心配していましたが降られなくて 三日間 満喫いたしました
帰りには また次の京都旅行のお話をしながら・・・
まだまだ 京都制覇は長い旅路になりそうです

長い旅掲載を読んで頂きましてありがとうございました
動画も 後に振り返る思い出の為に 少し長い編集になってしまいますが
私の宝物語です・・・

 

 


                                              [You Tubeをクイックしてご覧頂くと 少し大きな画面でお楽しみいただけます]

 

 

 

 

 Madame K

 

 

コメント (6)
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