1995年1月27日(金) 死者5000人という数字に、このところ麻痺しかかっていたが、2百何十人の生徒、学生が亡くなったという報道に、改めてことの重大さを再認識させられた。
朝刊「1月17日午前5時46分の証言」から。阪神高速を走行中、高架が横転し、車ごと11m下の地上に転落した西宮市、製菓工場勤務、Mさん(40)の話。
「その瞬間、稲光が光り、空全体が白くなった。信じられへんかもしれへんけど、七色のオーロラのようなものが揺れて見えた。(以下略)」
このところの僕は、得意先の人や親戚の人たちに「もうあんな大きな地震は来ない。本震よりも大きい地震は絶対に来ないから」と説得する側に回っている。みんなあの夜の恐怖が体に染みついているのだ。
被害にあった人も、あわなかった人も、平凡な普通の暮らしがどんなに幸せなことなのかといいうことを、しみじみと噛みしめていることだろう。
あれ以来、我々の心の中の何かが確実に変わってしまった。
地震以来、暴走バイクが、まったくといっていいくらい鳴りをひそめている。他の車も夜になると、ほとんど走らない。街が静まりかえっている。バイクはともかく、車は少しくらい走ってくれないと、夜が寂しすぎる(特に今は)。みんな夜に脅えている。
地震以来、昼も夜もひっきりなしに聞こえていた、2号線を神戸方面へ急ぐ消防車のサイレンの音が、今日はまったく聞こえない。深夜に聞くサイレンの音は不安感をあおるものだが、まったく何も音がしないというのもかえって不気味だ。
朝刊「1月17日午前5時46分の証言」から。阪神高速を走行中、高架が横転し、車ごと11m下の地上に転落した西宮市、製菓工場勤務、Mさん(40)の話。
「その瞬間、稲光が光り、空全体が白くなった。信じられへんかもしれへんけど、七色のオーロラのようなものが揺れて見えた。(以下略)」
このところの僕は、得意先の人や親戚の人たちに「もうあんな大きな地震は来ない。本震よりも大きい地震は絶対に来ないから」と説得する側に回っている。みんなあの夜の恐怖が体に染みついているのだ。
被害にあった人も、あわなかった人も、平凡な普通の暮らしがどんなに幸せなことなのかといいうことを、しみじみと噛みしめていることだろう。
あれ以来、我々の心の中の何かが確実に変わってしまった。
地震以来、暴走バイクが、まったくといっていいくらい鳴りをひそめている。他の車も夜になると、ほとんど走らない。街が静まりかえっている。バイクはともかく、車は少しくらい走ってくれないと、夜が寂しすぎる(特に今は)。みんな夜に脅えている。
地震以来、昼も夜もひっきりなしに聞こえていた、2号線を神戸方面へ急ぐ消防車のサイレンの音が、今日はまったく聞こえない。深夜に聞くサイレンの音は不安感をあおるものだが、まったく何も音がしないというのもかえって不気味だ。