スピリチュアルな情報を集めていくと
「ポジティブ思考を保とう!」的なススメは多いですよね。
私も実践していた時期があります。
何かにつけ「手放し、手放し!」と呟いて
イラッ&ムカついた気分をそそくさと転換する。
ネガティブ想念に捕われることの弊害については
信用度にイマイチ欠けるブロガーさんから
これこそ聖典であるシルバーバーチまで
あらゆる存在が説くところでもあります。
もちろん私も否定しません。
でも、よく考えてみて下さい。
ネガティブ想念を引きずるとよくないよ、というのは
波動同調の法則の応用である「引き寄せの法則」を根拠とした説ですよね。
宇宙の法則で見ると、同じレベルのモノを引きつけるから
自分のレベルを高く保って、いいモノを引き寄せよう!という。
勿論そういう法則は実在するでしょうし、効力もあると思います。
ですから、
「うちの職場はろくでもない奴ばっかで最悪!」
というなら、あなたも同じレベルの人なんですよw
というのはアリだと思いますし、なら自分がしっかりしなきゃ、
というのも正解だとは思います。
ただね……、
「あの人、ムカつく!
あ、ムカつくとか思っちゃった、いけない、いけない。
キャンセル、消去、削除!
白い光に包まれている自分をイメージしなきゃ。
そして奇麗なお花畑も。
……よーし、ムカつきは去った、手放しOK!」
これは、よく見るこういう教えを信じての行動ですよね。
「想いや言葉は大きなチカラを持っています。
ですからネガティブな想いや言葉を持ったら
すぐに宇宙に対して取り消しましょう。
その呪文は『キャンセル・消去・削除』です。
そしてその代わりにポジティブな面持ちになることによって
そういう自分を宇宙に印象づけ、現実に反映させましょう」
……確かに宇宙には色々な法則があると思います。
それを使った成功哲学とかもいいと思います。
でも、何がイチバン大事なのか?
「霊性進化」
ですよ。
このために生まれて、生きて、死ぬんですよ、私たちは。
宇宙にどんな素晴らしい法則があろうとなかろうと、
私たちの目的はコレ、成長なんです。
だから、上述の「手放しOK!」はちょっと違うのです。
ハルに言わせると「それは手放しじゃなくて、ただの気分転換だよねw」
私自身もそうでしたが、ポジティブ想念を保つことにこだわると
得てして、イチバン大事なことを忘れてしまいがちです。
ハルは言います(つまり彼の天使の教えです)。
「嫌な事があって落ち込んで、グダグダと引きずったっていいじゃないですか。
それだけ、そのコトに向き合って、どうして自分ってこうなんだろう?とか
どうしてそうなっちゃうのか?とか考えているのだから。
手放しというのは決して気分転換のことじゃないんです。
そういう自分と向き合って、どうしてムカついたのか?
どうしてそこに引っかかるのか?
どうしたらそこに引っかからなくなるのか?
それを見つけて、そして次回、引っかからなくなれていたら
そこで初めて、手放した!と言えるわけです。
だから、その件について、手放したと思える日まで、
ずっと重苦しい気分だったとしても仕方ない。
というより、その場で光をイメージして切り抜けたとしても
また同じような出来事でムカつくことになるし、
本気で手放すまでは、それが延々と繰り返されるわけで
霊性進化という観点からは、まるで意味のない行為だよ」と。
それを聞いてから、私は「引き寄せの法則」について疑問を持つようになりました。
自分の波動を高く保つことで、波動の高い出来事を引き寄せる……、
それってつまり、いい事がたくさん舞い込んできますように、という努力。
いいこと続きの人日々=安定した平和な日々。
あれ、それって五次元的ですね、ずいぶん?
でも、ここは三次元……私たちはどうして三次元にいるんでしたっけ?
つまり、そういうことなんです。
安定した平和な状態では学びが少ないと考え、三次元に転生しているはずでは?
なのに宇宙法則を駆使して、安定と平和@三次元を実現したのでは意味がないのでは?
喜怒哀楽を噛み締め、1つ1つの感情から多くを学ぶためにココに来たのでは?
そこで私は思った訳です。
「ははぁ……原子力と同じで、人類にもたらされるのが時期尚早だったわけだ>引き寄せ」
ということで、私は「気分転換」を止めました。
ムカついたら、ムカついたまま、そんな自分を見つめることに。
そもそも「ムカつく」「イラつく」を始め、様々なネガティブ感情の原因は1つ。
「対象が思い通りにならない」
人間相手なら、期待した反応じゃなかった場合であり
事象相手なら、期待どおりに進まなかった(ならなかった)場合。
レミちゃんが(ザラちゃんだったかな?)言ったそうです。
「常に凪いでいるように心がけなさい。
凪いでいられないのは、急いているからです」
いや、常に凪いでいられるようになったら、それはもうマスターじゃね?
私はそう言いたいですが、まあ、真理であるには違いなく、
結局、天使なんてものは、助けになるようでならないと(笑)
そうそう、それで思い出したのが萩上直子監督作品です。
「かもめ食堂」「めがね」「トイレット」
どれも、丁寧に生きている人たちの話です。
思えば、誰も急いていません。
そして皆、凪いでいます。
ああ、来年のキーワードが見えてきた感じ?
「丁寧に生きる」
さっそく、mixi の「丁寧に生きる」コミュに入りましたよw
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