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エクアドルの風

カヤンベ火山、火山泥流予測に関する調査

氷河で覆われるカヤンベ山が噴火したら・・・

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カヤンベの町から15kmにあるカヤンベ山(5790m)は活火山。
最終噴火は1786年で239年の間に噴火の記録はありませんが、地下に大量のマグマを持っていることが分かっています。
噴火した場合、高温の火山ガスは山頂部分の氷河を融かして泥流が発生。
最短30分で麓のカヤンベの町を襲うであろうと推定されています。
しかし被害予測は地形図のみを使って行われており、現場調査のデータはありません。
そこで今回、現地調査を行うことになりました。

意気揚々と集合したメンバー、総勢8名。
直ぐに現地へ向かうと思いきや、まずは腹ごしらえとのこと。
カヤンベ風朝食をいただきます。




出発前に祈りを捧げ、カヤンベ山の神様へ許可をお願いします。


カヤンベ山は安山岩質マグマの山。
1985年に噴火、泥流を発生させ2万3千人の被害を出したルイス火山(コロンビア)とそっくりです。


ゴリラ岩?


泥流が最初に流下すると推定される谷へ急な下降。






カール状の地形、その底に降り立つと温泉が湧き出ていました。活火山である証拠です。








「この谷を泥流が流れ下る」想像ができます・・・


谷から小さな尾根を乗り越し、流下するだろう谷が見える地点へ。




立ちはだかる岩壁はバシリカ(大聖堂の意味)と名付けられています。


帰路は濃霧の中、いったん谷を下ったのち、急な斜面を登り上げる。




本日は特別自然保護区で一切の立入が禁止されているため、もちろん道は全くありません。
地図とGPSで方向を定めて歩くのみ。


無事に車道に合流し、午後5時に下山。




本日の調査では有効なデータを得ることができました。
この調査結果をもとに、カヤンベ消防と火山防災の話し合いをする予定です。

コメント一覧(10/1 コメント投稿終了予定)

Repu
@bilimann 励ましありがとうございます。
1985年コロンビア共和国でルイス火山が噴火し2万3千人の人命が奪われました。1990年にその調査にも参加しています。
カヤンベ火山が噴火したら同様かそれ以上の被害が想定されると、今回の調査でわかりました。
今回の知見をカヤンベ消防本部にレクチャーする予定です。
bilimann
この活動の重要さが伝わりました。いい仕事です❗️
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