マップス・シェアードワールド２

発売日から早一か月近くが経ち、ようやく読み終わったので感想＆宣伝をば。

前々から何度も何度も言っているような気もするけれど、マップスは俺が一番好きな漫画。
純粋に面白さだけで判断するなら、マップスより面白い作品も少なからずあるとは思います。
それでも胸を張って好きだと言えるのは、マップスがそれだけ魅力に溢れた漫画だからなんでしょうねー
マップスの魅力を語り出してしまえば平気で20KBとかいっちゃいそうなので自重するとして。
やはりここまで人を惹きつけるのは、マップスが大作だからなんでしょう。
単純に長い……という話ではなくて、「大きい作品」という意味での大作。
途方もないスケールで展開されるストーリーと、それに負けず劣らず奮闘するキャラクターたち。
胸が躍るワクワク感ならば、どの作品にも負けないと声を大にして言いたい俺は完全な信者かなーｗ

んで、こっからが今回の本題であるマップス・シェアードワールドのお話。
広大な世界観を持つマップスでシェアードワールドをやってやろうという企画です。
大作であるマップスならではの企画よねー。
シェアードで好き勝手しても作品の土台が強固だから全然揺るがないし、作者陣もすげー楽しんで書いてるイメージｗ
これが本当豪華な作者陣だから単純に読み物として面白い、マップスの系列としても面白いと通常の二倍楽しめるというねｗ

以下参加した作者リスト（敬称略）
秋津透、笹本祐一、重馬敬、新城カズマ、中里融司、古橋秀之、村枝賢一、三浦建太郎、麻宮騎亜（第一弾）
葛西伸哉、笹本祐一、新城カズマ、友野詳、西野かつみ、山本弘、あらいずみるい、環望、あろひろし

むぅ……何度見ても豪華なメンツだｗ
こんな連中がゲンとリプミラの冒険を描いちゃったり、リープタイプとのキャッキャウフフを描いちゃったり。
普段二次創作で遊んでる身としてはもうね、オレにも書かせろ！　となるわけですよｗ

第二弾で印象に残ったのは、友野詳のたった一つの冴えないやり方。
マップス本編において、伝承族というのは完全に敵役として描かれていたわけです。
出てくる奴らが濃かったしね……ｗ　ガタリオンやアマニみたいにさｗ
それなのにここで出てくるブレイニアクという伝承族は、彼が伝承族の中でも変わり種の中の変り種ということを差し引いても俺が抱いていた伝承族に対するイメージを崩してしまったキャラ。
確かにオヤジみたいに伝承族でありながら～ってキャラはいたけど、それはあくまでブゥアーに対する反感であって、そもそもの性質が善に属する伝承族というのはいないもんだと思ってましたからねぇ。
伝承族の生態を考えれば全然おかしいことではないんだけど、実際にそれを考えて、しかも一つの掌編として面白く仕上げることが出来るというのは凄いことだと感心せざるを得ない。
……ええ、泣かされましたよｗ
広義でのボーイミーツガールになるのかな？
出会いと別れという、この手の話の基本を丁寧に描いているだけなのだけれど、それがいちいち心の琴線に触れるのだ。

マップスファンなら、いや、マップスファンでなくとも読んで欲しい一冊。
出来れば三作目、四作目と続いてほしい企画です。
……そして、次あたりには一般公募もしてくれないかなぁｗ
もし一般公募があればめちゃくちゃ気合いが入った作品を送るのにｗ

てな感じでーノシ