~鵡川~
右の好投手が3人
強力で機動力も使える打線は大会屈指
5年ぶり3回目の出場となる北海道の鵡川高校。
投打とも実力のある選手が揃い、選抜でも注目を浴びる1校となりそうだ。
まずは自慢の「シシャモ打線」を見てみよう!
やはり注目を浴びるのは三番・西藤、四番・柳田、五番・森の強力クリーンアップだ。
体格を見ても西藤が182㎝85㎏、柳田が184㎝84㎏、森が176㎝103㎏と迫力たっぷり。
西藤は右投げ左打ちで、勝負強い打撃が持ち味。
練習試合ではチーム断トツトップの49打点(145打席で)をマーク。
打率も安定しており、選抜でもここ一番での活躍に期待したい。
四番の柳田は練習試合で4本塁打、公式戦でも4本塁打を放った長打力が持ち味。
打球が速く、大きな体格も投手に威圧感を与える。
五番の森は飛距離なら西藤、柳田を上回るパワーの持ち主。
何より印象に残ったのが神宮大会での一発。
僕自身も動画の方で見せてもらったが、周囲の度肝を抜く一撃だった。
打率も3割5分7厘の高打率をマークしており、また主将としてもチームを引っ張る。
どうしてもこの3人が目立ってしまうのだが、この3人で済まないのが今年の鵡川の強さだ。
一番の阿部智大は打率2割台と目立つ数字ではないが、チームトップの11四死球をマークし、選球眼の良さが光る。
盗塁も公式戦で6つ、練習試合では29盗塁と走れる選手なのは間違いない。
二番の宮本も161㎝と小柄ながら、4割近いアベレージをマーク。
六番を打つ阿部康平も50メートル6秒を切る俊足で、4割1分の高打率と10打点の勝負強さを見せた。
クリーンアップではあまり走れないが、それを見事にカバーしているのがこの3人だ。
ただ、唯一課題を挙げるとしたら下位打線の強化か。
といっても打線の厚みは全国トップレベルだ
続いては投手陣を見てみよう。
こちらもエース・西藤を筆頭に充実した初陣だ。
その西藤は骨格な体格から、最速145㎞のストレートを投げる。
体格通り球威があり、投球のほとんどがストレートでグイグイ押してくる。
その上、コーナーへの投げ分けが上手く、四死球で自滅するタイプではない。
神宮大会ではあまり良くなかったが、潜在能力は高い。
秋にほとんど投げなかった変化球が、どれほど良くなっているかが選抜でのカギとなりそうだ。
そして2番手には、同じく右腕の石井が控える。
西藤と比べると小柄で体の線も細いが、スリークォーターから140㎞に迫る直球と鋭いスライダーが武器。
こちらも制球が良く安定感があり、選抜では西藤→石井の継投策も十分考えられる。
更に四番を打つ柳田も好投手だ。
長身を生かした直球、打者の手元で落ちるフォークボールを武器とする。
直球がシュート回転する、制球が甘いなどの課題はあるが、全国でも通用する実力を秘めている。
ではそのバックの守りはどうだろうか。
攻撃陣、投手陣が目立っているが、公式戦12試合で16失策と守備も悪くはない。
内野はサードの三上、セカンドの萩中らを中心にミスが少ない。
しかしそれ以上に外野が上手い。
レフトの柳田は投手も兼任する強肩の持ち主。
センターを守る阿部智大も一番打者ながらの俊足で肩も強い。
ライトの阿部康平は50メートル5秒台の俊足で守備範囲が広い。
この強力の外野陣に、更に内野陣の細かいミスが少なくなれば鉄壁の守備が生まれそうだ
~注目選手~
西藤昭太 3年 投手 右・左 確認:評価B 力あるストレートに安定した制球力。
石井克幸 3年 投手 右・右 確認:評価C 火消し役としての活躍を期待。
柳田恭平 3年 投手兼外野手 確認:評価B 強打&140㎞の直球とフォークボール。
森泰一 3年 一塁手兼捕手 確認:評価C 飛距離が凄い長距離ヒッター。
阿部康平 3年 外野手 確認:評価C 俊足と勝負強い打撃。
~まとめ~
攻撃力 A
投手力 A
守備力 B
チーム評価 「A」 (コマトマ以来、北海道勢上位進出なるか?)