日本史大戦略 ~日本各地の古代・中世史探訪~

列島各地の遺跡に突如出現する「現地講師」稲用章のブログです。

下総国総社跡|千葉県市川市 ~立派なケヤキの木が往時の神域を示す~

2020-06-15 15:43:50 | 歴史探訪

1.基本情報                           


所在地


千葉県市川市国府台1-6-4



2.諸元                             



3.探訪レポート                         


歴史を歩こう協会 第7回歩く日④ 2020年6月14日(日)


 ⇒前回の記事はこちら

 松戸街道に戻り北上します。

 前回来た時は下総国府の国庁周辺を歩いたのですが、帰宅してから総社跡の石碑と説明板があることを知り、今回はそれを確認したいと思います。

 だいたいの場所は分かっており、大きなケヤキの木が目印だということなので、それらしい木を探しながら歩いていると前方に立派な枝ぶりの樹木とその下に説明板らしきものが見えました。

 あそこでしょう。

 はい、説明板発見!



 説明板に書かれているとおりで、ここは総社の跡地です。

 全国を見ても総社は律令国家が滅んだあとも名目上を含めて存続しているケースが多く、下総国の場合もずっと存続していましたが、明治19年の陸軍の練兵所造成により須和田の方に遷座し、現在も「六所神社」と称されて残っています。

 六所神社の現在の祭神は以下の6柱です。

 ・大己貴尊(おおなむちのみこと)
 ・伊弉諾尊(いざなぎのみこと)
 ・素盞嗚尊(すさのうのみこと)
 ・大宮売尊(おおみやめのみこと)
 ・布留之御魂(ふるのみたま)
 ・彦火瓊々杵尊(ひこほににぎのみこと)

 ここで個人的に注目するのは布留之御魂で、今後は下総と物部氏との関連に留意してみようと思います。

 石碑もありますよ。



 しかしこのケヤキは立派ですねえ。

 かなり引かないと全体が入りません。



 つづいては、今回の探訪でもっとも古墳らしい古墳である法皇塚古墳を見に行きますよ。

 ⇒この続きはこちら

4.考察                             



5.参考資料                           


・現地説明板


最新の画像もっと見る