2018 佐渡島ツーリング(5)
〈水村山郭〉
2018/05/02 21:47
朝起きると猛烈な霧。
久しぶりに観たTVニュースでは各地で夏日を記録したと報じているが佐渡島は寒い。快晴の日中でもウインドブレーカがないと寒くて走れない。
海岸線沿いに、県道45号線(佐渡島一周道路)で赤泊港まで走り、佐渡島一周を完遂させる予定だったが、半島の岬で土砂崩れが起こり、海岸線が通行止めになったと看板が出ていた。
過去の経験から、道路封鎖でも自転車なら行けるじゃない?とペダルを踏んだが、途中で親切な島民の人に「自転車でも無理だよ」と呼び止められ、引き返して半島をショートカットする山越えのルートに変えた。
猛烈な坂の連続。
米山(543m)や大隅山(610m)を越えてく県道なので、地形図から厳しい事は事前に解っていた。山ヤとして地元でホームコースとして登る六甲の摩耶山(702m)や、鍋蓋山(486m)をMTBで直登するようなもの。六甲登ってる人ならピンと来ると思う。
強烈なZ坂が続き、脚の力を奪ってゆく。身体中のエネルギーが汗と熱になって体外に放出されてゆく。本当に予定外の土砂崩れが忌まわしい。喘ぎながら目が回りそうな急坂を駆け上がる。
休憩場所が無く、山寺の境内で休憩。厳かで広大だが誰も居ない。どうやって管理してるんだろう。佐渡島は、旧い日本家屋が多く、神社仏閣も多く在り、いい意味で明治・大正・昭和の香りが残っている。
何回目かの500m級の峠を登り切ると、下りは鮮やかな棚田が広がっていて、GW関係なしで田植えが手作業で行われていた。狭小な棚田では工機は入れられないのかもしれない。
日本の原風景のような棚田の間を稲妻の様に縫って疾り、峠を一気に下る。海岸線を走るのが好きだし、こんな山脈越えは辛いけど、普段のツーリングでは見られない山奥の棚田や生活を垣間見れて良かったと思う。
半島越えを果たし、海岸線の海水浴場で完全ダウン。乳酸が溜まった太腿が痙攣して暫し休憩。CX-Wから立ち昇る湯気と一緒にエネルギーも抜けてく様な気がした。ビーチの東屋から輝く海を眺め、この旅ももうじき終わるなぁ、と思った。
帰着港の赤泊まで海を観ながらペダルを漕ぎ、無事帰着。高速艇の自転車貨物枠を予約。枠が少ないので、これが駄目だと、別のフェリー帰着港まで走らねばならない。
高速艇の自転車枠を確保できたので、荷物を待合室にデポして赤泊の街を空荷で流す。乳酸を抜くには必要なポタリングだ。
島の銘酒・北雪の蔵元を訪問。
ざっと見学した後、大将から日本酒について話を聴けた。予約ナシなのに対応してくれたのは平日で暇だったからかもしれない。
地酒・北雪を買い込み、高速艇乗り場に戻ろうした頃から雨が降り出した。明日からは大荒れで高速艇の欠航もほぼ決まっている。今日の最終便に乗らないと、しばらく戻れない可能性がある。
16時発の高速艇に乗り、佐渡島を無事脱出。船窓では島影が遠ざかるが、その海岸線のほぼ全てをさっきまでMTBで走ってたんだな、と思うとやっと一周した実感が湧いてきた。
本土に着き、ビーグル号と再会。荷物とMTBを載せる。今日も平日、「じゃらん」で見附市に旅館を取り入宿した。結構簡単なルーチン。
外は激しい雨。
ギリギリセーフかな、色々な意味で。
疲労ピークの状態での山岳ツーリングとなったので、身体へのダメージは結構デカイ。宿の階段を登るのも億劫だ。でも、いま佐渡島の地図を広げ見てるけど、達成感も大きい。
やり切った感は高いね。
今回は好天で、愉しい冒険だった。本土の走行51km。
けど、まだ終わってない明日からは天候も大荒れだし、家に帰るまでが遠足だからね。
強烈なZ坂が続き、脚の力を奪ってゆく
山寺の境内で休憩。厳かで広大だが誰も居ない
ビーチの東屋から輝く海を眺め、この旅ももうじき終わるなぁ、と思った。
島の銘酒・北雪の蔵元を訪問
16時発の高速艇に乗り、佐渡島を無事脱出
ホットしました。
昨夜届いたメールは今日ゆっくりと載せました
(1)~(4)は時間がなくて簡単なでコメントでした
・・・ひぁ~大きな荷物を積んで走る(登る)
「強烈なZ坂が続き・・喘ぎながら目が回りそうな急坂を駆け上がる。」
わかるわぁ~ ぁぁ~あしんど
・・・山寺、静かな感じが伝わってきます。
・・・海岸線の海水浴場で完全ダウン。乳酸が溜まった太腿が痙攣して暫し休憩。
CX-Wから立ち昇る湯気と一緒にエネルギーも抜けてく様な気がした。
のこのあたりを読んでいるとき「無事に帰りのに乗船できるのかしら?」とドキドキする
・・・大将から日本酒について話を聴けた
日本酒の好きな息子、嬉しそうな顔が浮かびました
まだ終わってない明日からは天候も大荒れだし、家に帰るまでが遠足だからね。
そうなんだ、自転車の冒険は登山に比べると「遠足」なんだね。
今日3日は祝日渋滞
うぅ、今日帰るのかしら・・?・・どこかに立ち寄るのかな
気を付けて運転してください。