考えてみれば今回の展開を最初から予想しているところが無かったのが不思議である。
大体今までだって引き渡しの話すらなかったのが今になって引き渡しが上手く行かないのは予想できたはずだ。日本とフィリピンとの間には犯罪人引き渡し条約が無いのだ。更に言えばフィリピンの司法はマルコス政権を快く思っていないはずである。ドゥテルテ政権の時に超法規的措置を乱用して司法の役割を無視したやり方にいい感情を持つはずはない。しかもドゥテルテがマルコスを支持していたのだから尚更だ。もっといえばフィリピンの官僚の中に今回送還される予定の人間から何らかの見返りを貰っている人間がいても驚かない。この件はまだまだ揉めるかもしれないし、いざ帰国という話がついても謎の死亡、って可能性も無きにしも非ず。何で上手く行くと思ったのかねえ?まあ大統領が来たら「犯罪人引き渡し条約」の締結が議題になるか?そこが重要だろうなあ。