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道なりに歩いていこうか

週間アニメの感想や萌え語りを、筆のおもむくままつらつらと。週に1回でも更新できれば御の字かなぁ、なんて……。

電脳コイル 第26話(最終話)「ヤサコとイサコ」

2007年12月02日 | Weblog
あーもう、泣きました! 泣きましたとも!!
ラストにあんな形でデンスケを出されちゃ、こちとら泣かないわけにはいかないじゃないですか!!!!
あれはホントに反則中の反則でしたよ、まったく……(号泣)。

全編これぞ最終回と言わんばかりのスピード感&濃密さで、とてもじゃないけど、悠長に感想なんか書いてらんないよ!くらいの勢いだったオーラスの電脳コイル。
そんなわけで、きっちりまとめて書く努力を端から放棄して、今回は、感じたまま&思いつくままに箇条書きにしてみます(時間軸も順不同)。

●ミチコさんは、ヤサコの他愛ないキスと、その光景を目撃したイサコの怒りが生み出した、いわば落とし子的な存在。電脳医療用のツールという来歴を持つヌルとは、まず出所自体が異なる、いわば“原初のイリーガル”だったりしたんでしょうか、結局……?

●崩壊の一途をたどる4423の空間の中で立ち往生していたヤサコを導いたのは、1匹のイリーガル。いつぞやの祭の夜、ハラケンと共に出会ったカンナのペット・クロエを彷佛とさせる気配に、ヤサコはそのイリーガルの正体を悟る。震える声で呼んだ名は「…デンスケ!」。これまで想像することしかできなかったデンスケの“感触”に涙するヤサコ。つられてこちらも怒濤のもらい泣き……。

●ヤサコが、本来他人が立ち入ることができない4423の空間に入れたのは、デンスケがいたから。そしておじじ曰く、デンスケもイサコの治療目的で生み出された存在とのこと。
→もしかしてデンスケは、おじじの当初の計画では、ヤサコではなくイサコに渡されるはずだった? おじじが残したメモが「ゆうこへ」なんてひらがなだったあたりが、微妙に怪しいというか、この期に及んでまだミスリードの余地を残さないで欲しいんですが…(ため息)。

●ヤサコの呼びかけに答えて走り出すイサコの髪がほどける。
→自分自身を縛り付けていた諸々から解放されたことの象徴?

●半年後のヤサイサ(+京子)を描いたエピローグ、このシークエンスだけ発色が鮮やか。
→メガネ越しではない、直接自分の目で見る風景は、こんなにも彩り豊かなのだという、ある種のメッセージ? まあ、本当にそうだったら、スタッフの深謀遠慮ここに極まれり的なことになりますが……。

●電脳空間の中では、アイデンティティを“特定”されたイリーガル(ヌルキャリアも?)は、その本来の姿が目に見えるようになる。でも以前、紆余曲折の末にヤサコとハラケンが出会って(ハラケン的には再会して)、空間が崩壊する中別れを告げた“カンナ”は、結局最後まで黒いイリーガルの姿のままだった。
→あれは、実はカンナのイリーガルではなかった、とか…? もしそうだとしたら、色々切なすぎだってばよ……(涙)。

●切羽詰まった猫目、ついにイサコの病室を総攻撃(という名の特攻)。古流 vs 古流、かつての師匠 vs 不肖の弟子の直接対決に、苦戦を強いられるメガばあ。もはやこれまでと誰もが覚悟した、まさにその瞬間、颯爽と現れたのは、何とタケル! 亡き父親の“無念”を引き継ぐ兄 vs“希望”を引き継ぐ弟の一大兄弟バトルは、父親譲りのパスワードを解き放ったタケルに軍配が上がる。メガネと後ろ楯をいっぺんに失い、哀れ敗残者となった兄は、そのままどさくさに紛れてトンズラ(←せめて失踪と書け!)。タケル少年の苦悩の日々は、まだ終わらない……。

●オバちゃん、先週の段階でバイクを禁止区域に路駐。あれ、実はヤバくね?と思っていたら、案の定今週しっかりパクられてたのには、マジ大爆笑! 電脳知識の豊富さと、持って生まれた(?)姐御肌との相乗効果で、特に後半はメガばあよりも頼りになる存在でした。でもって、そのついでのように、前半においては主にダイチが担っていたムードメーカー&ギャグメーカー的な役割もちゃっかり振り分けられていたのは、いったいどういうスタッフの陰謀でしょうか(苦笑)。緊張感MAX!だったこの最終回でも、ばっちり!笑いを取ってましたし……v

●物語の序盤以来、かな~り久々に登場したヤサパパ。大黒市に帰る足を失って立ち往生する玉子達の前に颯爽と車を乗りつけた勇姿には、思わず惚れ惚れしましたv でも、そんなヤサパパが車内で明かしたちょっぴり恥ずかしい秘密、それは彼こそが栄えある(?)コイル電脳探偵局会員番号一だったこと!(ついでに猫目は会員番号三) これまでファンの間で飛び交っていた大きな謎のひとつが、よもやこんな形で解決されるとは……。

●最終話にして、初めてその素顔が明らかになったおじじ(ノブヒコも左に同じ)。イリーガル状態から、徐々に人としての姿を取り戻していく過程が、例によって、無駄にホラーチックに描写されていたのには、こちとらビビリまくりましたが、いざ“解凍”されて、普通に会話ができるようになると、そりゃもう、まるで絵に描いたような“好々爺”がそこにいて、2度ビックリ! さすが、あのメガばあの旦那だけのことはあります……(しみじみ)。

●かつて“友達”になることを拒絶された相手のために、なりふり構わず、自らの命さえもかけて奮闘するヤサコ。第1話で、どこか虚ろな表情を抱えて大黒市に“逃れて”きた弱々しい少女の面影は、今やどこにもない。彼女は必死に呼びかける。周囲と“つながる”ことを頑なに拒否し続けてきた、もう1人の「ユウコ」を。やがて訪れる訣別と和解。頬を伝う大粒の涙。どちらともなく手を伸ばし、互いの“感触”を確かめ合う。優柔不断がなかば習い性になっていた“ヤサコ”は、立ちはだかる壁をものともしない勇ましさを身につけ、一方、孤独な勇者の道を突き進む人生に何の疑問も抱かなかった“イサコ”は、事故以来初めて、周囲の優しさに目を開かれる。過去の思わぬ交錯によって運命的に結びつけられた2人の少女――ヤサコとイサコ。彼女達の物語は今始まったばかり……。

そんなこんなで、勢いにまかせて書き殴ってしまいましたが、ぶっちゃけ、全然書き足りてません(爆!)。
あんなに内容濃すぎ――これ、チャンネルNHK教育だよね!?と目を疑うことも多々あった(笑)ハードかつ難解な設定、魅力的なキャラクター達、疾走感溢れるストーリーetc.――では、印象に残ったシーンをピックアップするだけでもひと苦労。
でも、何はともあれ、この半年間というもの大いに楽しませて下さった、磯監督を始めとするスタッフの皆々様に、お疲れ様でした&ありがとうございました!と、私の精いっぱいの謝意を捧げたいと思います。

にしても、来週また1話からループするとはいえ、終わってしまったのは本当に、本当~~~に寂しい限り…(滂沱)。
この特大級の脱力感から解放されるまで、いったいどれくらいかかるのか、現状まったくもって想像がつきません……。


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