OVA(厳密にはオリジナル・ビデオストーリー)が後ろに控えているので、コードギアスよろしく、中途半端なところでブチッと切れるのかと思いきや、予想に反して、普通に大団円っぽい内容だったことにビックリした最終回(いささか詰め込み過ぎの感はありましたが…)。
小雨が降りしきる中、江戸に帰り着いた狂斎。
駆けつけた玉兵親分に向かって狂斎は、「往壓は死んだ」という衝撃の言葉を残し、その場に崩れ落ちます。
一方、前島聖天で往壓達の帰りを待つ放三郎と宰蔵の前に現れたのは、奇士ではなく、元閥に手引きされた〈西の者〉でした。
彼らの目的は、この地にかつて封じられた妖夷を目覚めさせ、真上にある江戸城、引いては幕府が開いた江戸の町そのものを瓦解させること。
そんな真似はさせられないと、2人は果敢に打って出ますが、多勢に無勢、たちまち劣勢に追い込まれてしまいます。
危機を悟った宰蔵は、放三郎だけでも逃がそうと奮闘。
“宰”の字は要人を補佐する者の意、小笠原様をお助けするのが自分の役目ですから、と――。
忸怩たる思いでその場を落ち延びた放三郎は、上役である阿部・跡部のもとへと走り、西の者達の恐るべき陰謀を阻止すべく対策を練るよう具申します。
ところが、老中・水野との権力闘争に勝つことしか頭にない2人は、放三郎の必死の訴えに、まるで耳を貸そうとしません。
それどころか、蛮社改所そのものを南町奉行所が設立したものとした上で、印旗沼での事件の責任をすべて鳥居にかぶせようとします。
かつての師・高島秋帆の手助けによって、辛うじて軟禁状態を脱した放三郎は、同じように上司である水野を見限った鳥居と合流。
急ぎ蛮社改所に取って返しますが、すでにそこでは西の者が、アトルの絶望を利用して、巨大な百足(ムカデ)の妖夷を出現させていました。
万事休す――。
誰もがそう思った瞬間、鳥居が連れていた遊兵が、囚われの身となっていたアビと宰蔵にするすると近づいたかと思うと、両手を2人の胸元に突きつけました。
その手のひらが灼熱の輝きを放ち、引き出されたのは見まごうことなき漢神。
「…まさか!」
息を飲む2人の目に飛び込んできたもの、それはニヤリと不敵な笑みを浮かべた往壓に他なりませんでした――。
一気呵成、疾風怒濤、急転直下…。
まさにそんな四字熟語で表現したくなるようなスピード感たっぷりの最終回でした。
…あ、最終回じゃないんですよね、“幕間”なんですよね、一応(苦笑)。
でも、冒頭にもチョロッと書きましたが、ぶっちゃけ、あんなに綺麗に終わってしまって、ビデオシリーズではいったい何をどうするんだろうと素朴な疑問を抱いてしまったのも、また事実だったり…(買いますけどね、もちろん!)。
ちなみに個人的な希望としては、「帰ってこないヨッパライ」の回のような、奇士の面々がそれぞれの特技を生かして活躍しつつ、ギャグとシリアスがバランス良く組み合わさったお話が沢山見られたら、はなはだ嬉しいんですが……。
ラストの異界での往壓とアトルのやり取りは、2クールかけて積み上げてきた互いを思いやる気持ちの集大成といった趣でした。
往壓の「俺は君に生きていくことの意味を見つけてやりたいと思っていた。…だが、君に生かされていたのは、俺の方だった」というセリフに、アトルが意外なほどあっさりと説得された(ほだされた?)場面は、もう少し時間をかけてもよかったんじゃないかと思わなくもなかったのですが、もしかしたらアトルの心の中には、誰かに説得されたい、必要とされたいと願う気持ちが絶望と隣り合わせに存在していて、そこにピンポイントで往壓の言葉がフィットしたのかもしれないとも感じました。
それにですね、やっぱりホントお上手なんですよね、藤原さんが…(しみじみ)。
この疑似親子のような2人(精神的な依存度はある意味親子以上かもしれませんが)に、子犬のような狂斎が事あるごとにちょっかいを出す関係が、この後も続いたらなあなんて考えると楽しくて仕方がありません。
他にも、燃える闘魂(?)アビとか、漢神も裏表アリの元閥とか、お頭のために命を張るけなげな宰蔵(涙)とか、いきなりボクシングおっぱじめる小笠原様(爆笑)とか、見どころ満載お腹いっぱい!の最終回で、30分があっという間でした。
月並みですが、キャスト&スタッフの皆々様、半年間本当にお疲れ様でした&魅力的な作品をありがとうございました!
来るビデオシリーズも、この勢いで是非々々頑張って下さいませ!!!!
小雨が降りしきる中、江戸に帰り着いた狂斎。
駆けつけた玉兵親分に向かって狂斎は、「往壓は死んだ」という衝撃の言葉を残し、その場に崩れ落ちます。
一方、前島聖天で往壓達の帰りを待つ放三郎と宰蔵の前に現れたのは、奇士ではなく、元閥に手引きされた〈西の者〉でした。
彼らの目的は、この地にかつて封じられた妖夷を目覚めさせ、真上にある江戸城、引いては幕府が開いた江戸の町そのものを瓦解させること。
そんな真似はさせられないと、2人は果敢に打って出ますが、多勢に無勢、たちまち劣勢に追い込まれてしまいます。
危機を悟った宰蔵は、放三郎だけでも逃がそうと奮闘。
“宰”の字は要人を補佐する者の意、小笠原様をお助けするのが自分の役目ですから、と――。
忸怩たる思いでその場を落ち延びた放三郎は、上役である阿部・跡部のもとへと走り、西の者達の恐るべき陰謀を阻止すべく対策を練るよう具申します。
ところが、老中・水野との権力闘争に勝つことしか頭にない2人は、放三郎の必死の訴えに、まるで耳を貸そうとしません。
それどころか、蛮社改所そのものを南町奉行所が設立したものとした上で、印旗沼での事件の責任をすべて鳥居にかぶせようとします。
かつての師・高島秋帆の手助けによって、辛うじて軟禁状態を脱した放三郎は、同じように上司である水野を見限った鳥居と合流。
急ぎ蛮社改所に取って返しますが、すでにそこでは西の者が、アトルの絶望を利用して、巨大な百足(ムカデ)の妖夷を出現させていました。
万事休す――。
誰もがそう思った瞬間、鳥居が連れていた遊兵が、囚われの身となっていたアビと宰蔵にするすると近づいたかと思うと、両手を2人の胸元に突きつけました。
その手のひらが灼熱の輝きを放ち、引き出されたのは見まごうことなき漢神。
「…まさか!」
息を飲む2人の目に飛び込んできたもの、それはニヤリと不敵な笑みを浮かべた往壓に他なりませんでした――。
一気呵成、疾風怒濤、急転直下…。
まさにそんな四字熟語で表現したくなるようなスピード感たっぷりの最終回でした。
…あ、最終回じゃないんですよね、“幕間”なんですよね、一応(苦笑)。
でも、冒頭にもチョロッと書きましたが、ぶっちゃけ、あんなに綺麗に終わってしまって、ビデオシリーズではいったい何をどうするんだろうと素朴な疑問を抱いてしまったのも、また事実だったり…(買いますけどね、もちろん!)。
ちなみに個人的な希望としては、「帰ってこないヨッパライ」の回のような、奇士の面々がそれぞれの特技を生かして活躍しつつ、ギャグとシリアスがバランス良く組み合わさったお話が沢山見られたら、はなはだ嬉しいんですが……。
ラストの異界での往壓とアトルのやり取りは、2クールかけて積み上げてきた互いを思いやる気持ちの集大成といった趣でした。
往壓の「俺は君に生きていくことの意味を見つけてやりたいと思っていた。…だが、君に生かされていたのは、俺の方だった」というセリフに、アトルが意外なほどあっさりと説得された(ほだされた?)場面は、もう少し時間をかけてもよかったんじゃないかと思わなくもなかったのですが、もしかしたらアトルの心の中には、誰かに説得されたい、必要とされたいと願う気持ちが絶望と隣り合わせに存在していて、そこにピンポイントで往壓の言葉がフィットしたのかもしれないとも感じました。
それにですね、やっぱりホントお上手なんですよね、藤原さんが…(しみじみ)。
この疑似親子のような2人(精神的な依存度はある意味親子以上かもしれませんが)に、子犬のような狂斎が事あるごとにちょっかいを出す関係が、この後も続いたらなあなんて考えると楽しくて仕方がありません。
他にも、燃える闘魂(?)アビとか、漢神も裏表アリの元閥とか、お頭のために命を張るけなげな宰蔵(涙)とか、いきなりボクシングおっぱじめる小笠原様(爆笑)とか、見どころ満載お腹いっぱい!の最終回で、30分があっという間でした。
月並みですが、キャスト&スタッフの皆々様、半年間本当にお疲れ様でした&魅力的な作品をありがとうございました!
来るビデオシリーズも、この勢いで是非々々頑張って下さいませ!!!!