道なりに歩いていこうか

週間アニメの感想や萌え語りを、筆のおもむくままつらつらと。週に1回でも更新できれば御の字かなぁ、なんて……。

【感想】あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 第10話「花火」

2011年06月17日 | Weblog
放送前から物議をかもしっぱなしだった「あなる」というあだ名。
しかしそれも時にがたつにつれ、慣れていったというか、否応なく慣らされていった我々ですが、やはりこの人は違った!
かのゆきあつ大先生の口から発せられる「あなる」の衝撃はマジ筆舌に尽くしがたく、っていうか、ぶっちゃけ、もろ犯罪臭いんだってばよおおおおお!!(などと無駄に力説してみたり)

そんなわけで、最終回ひとつ手前という重要話数ながら、諸事情により今回あらすじ紹介は割愛させていただき、簡潔明瞭に感想のみということで、ひとつよろしくお願い致します(平伏)。

まあ、でもあれですよね。
こと今回に関しては、サブタイトルが「花火」だった時点で、いざ打ち上げた後もめんまが消えずに居残るであろうことは想像がついてましたよね、何となく。
ラストシーンに関しては、じんたん達がギョッとするのは至極当然として、肝心のめんま本人までもが「あれっ?」なんて首をかしげていたあたりが、実にめんまらしいなあと。
もっとも、ただニコニコ笑っているだけのように見えて、その実、彼女が腹の奥底に秘めている“本音”がどんなものなのかは未だ不明であり、それが本当の意味で明らかになった時こそが真のお別れなんじゃないかと考えている次第です。
その際鍵になるのは、恐らく今は亡きじんたんの母・塔子の存在。
在りし日、彼女がめんまに授けた言葉が、今こうしてめんまが現世によみがえっていること、引いては次週確実にやって来るであろうめんま消滅への引き金になっているのはほぼ間違いありません。
まさに、正真正銘のキーワード。
その中身を一刻も早く知りたいような、知りたくないような……(ため息)。

一方、ついに訪れたつるこのターン(感涙!)。
案の定というか、それ以外ありえなかっただろうというか、彼女がはるか昔から一途にゆきあつを想っていたことが、今回ようやく本人の口から語られましたが、しかしそれを告げた相手が当のゆきあつではなく、超平和バスターズ再結成(?)以降彼との接近著しいあなるだったというところが、また何とも切なかったり……。
あの日の以前から、そして以後も変わらなかった、ゆきあつのめんまへの想い。
日々が淡々と移ろいゆく中で、生き場を失ってさまよい、研ぎ澄まされ、ついには女装という形で暴走するに至った彼の歪んだ恋心を、長い間一番近い場所で見つめていた――ただ見つめることしかできなかったつるこの心情を思うと、本当にいたたまれないと言うほかありません。
しかも、矢印を向けられていた側のゆきあつは、あろうことか、これっぽっちもつるこの気持ちに気がついていなかったという……。
それだけつるこの“偽装”が完璧だったとも言えますが、言葉にすれば同じ“絶望”の有りようが、つることゆきあつではまったくベクトルが異なっていたことの証左でもあると考えると、最終回ではどんなささやかな形でもいいので、つるこの想いが報われるシーンがあればと願ってやみません。

そして次週はいよいよ最終回。
岡田麿里さん×長井龍雪さん×田中将賀さんという『とらドラ!』スタッフが再集結して生み出された夢の青春ど真ん中ストーリーがどんな結末を迎えるのか、かたわらにタオルと、いついかなるタイミングで心が震えても大丈夫なようめいっぱいの覚悟とを準備して、魂の物語に終止符が打たれる瞬間を見届けたいと思います。


最新の画像もっと見る