今回も京都

承天閣美術館

禅と茶、茶道具もずらり 禅林美術展
期間:6月15日(木)~12月3日(日)

唐物平手肩衝茶入
大名物。胴には縦に4筋のへら跡がついた阿古陀形をしており、飴色に黄釉がなだれ景色を成している。織田家家臣の平手政秀が所持していたことからの銘名とされる。
伝来は金地院崇伝、旗本の中山主馬、小掘遠州、久留米藩主有馬豊氏と伝わり以降は有馬家に伝来した。
拙庵徳光墨蹟(金渡墨蹟)
南宋時代の僧・拙庵徳光の偈頌。平重盛が平氏の後世を祈るため三千両を喜捨した返礼に仏照禅師(拙庵)が贈ったとされる。同じ時に贈られたものに青磁茶碗(馬蝗絆)がある。
伝来は足利義満、義政、徳川秀忠、細川三斎、柳営御物。
黒樂茶碗 銘 喝食 長次郎作
全体厚手で腰を強く張り、胴中央に横箆をまわし口部は起伏がつけられている。黒釉はカセて、茶褐色の釉と混じりあっている。
箱書きは山田宗偏で、利休が所持し宗旦から宗偏へ伝わった。
銘の喝食は、所持していた千宗旦が幼少の時に大徳寺の春屋宗園のもとで喝食をしていたからか。
金海州浜形茶碗 銘 藤浪
千家名物。金海窯で焼かれた御本茶碗の一種。州浜形で胴はほんのり赤く、口の辺りが青身がかっている。
千宗旦所持。
竹茶杓 蒲生氏郷作
樋が深く、櫂先はゆったりと曲げられ露は一文字、漆拭きされていて色が濃い。何故かおっとりの部分が切られていて節下が短くなっている。筒は山田宗偏作、「氏郷公の作」と記されている。
竹茶杓 羽淵宗印作
真竹で節のない真の茶杓。櫂先からおっとりまで深い樋が一本すっと通っている。
羽淵宗印は武野紹鴎の茶杓削り師であったとされる人物。
この他にも海北友松筆「徳山問答図(玉室宗珀賛)」松花堂昭乗筆「五祖栽松道者像(江月宗玩賛)」、武野紹鴎所持の古銅曽呂利花入、利休所持の嵯峨蒔絵藤絵棗、千道安茶杓、古田織部茶杓などなどてんこ盛りでした。
承天閣美術館にはまだまだ茶道具が沢山あるのでどんどん展示して欲しいところ。
さて承天閣美術館のある相国寺の一角には千宗旦ゆかりの場所があります。

宗旦稲荷社
宗旦に化けてお点前を行った狐を祀っています。

承天閣美術館

禅と茶、茶道具もずらり 禅林美術展
期間:6月15日(木)~12月3日(日)

唐物平手肩衝茶入
大名物。胴には縦に4筋のへら跡がついた阿古陀形をしており、飴色に黄釉がなだれ景色を成している。織田家家臣の平手政秀が所持していたことからの銘名とされる。
伝来は金地院崇伝、旗本の中山主馬、小掘遠州、久留米藩主有馬豊氏と伝わり以降は有馬家に伝来した。
拙庵徳光墨蹟(金渡墨蹟)
南宋時代の僧・拙庵徳光の偈頌。平重盛が平氏の後世を祈るため三千両を喜捨した返礼に仏照禅師(拙庵)が贈ったとされる。同じ時に贈られたものに青磁茶碗(馬蝗絆)がある。
伝来は足利義満、義政、徳川秀忠、細川三斎、柳営御物。
黒樂茶碗 銘 喝食 長次郎作
全体厚手で腰を強く張り、胴中央に横箆をまわし口部は起伏がつけられている。黒釉はカセて、茶褐色の釉と混じりあっている。
箱書きは山田宗偏で、利休が所持し宗旦から宗偏へ伝わった。
銘の喝食は、所持していた千宗旦が幼少の時に大徳寺の春屋宗園のもとで喝食をしていたからか。
金海州浜形茶碗 銘 藤浪
千家名物。金海窯で焼かれた御本茶碗の一種。州浜形で胴はほんのり赤く、口の辺りが青身がかっている。
千宗旦所持。
竹茶杓 蒲生氏郷作
樋が深く、櫂先はゆったりと曲げられ露は一文字、漆拭きされていて色が濃い。何故かおっとりの部分が切られていて節下が短くなっている。筒は山田宗偏作、「氏郷公の作」と記されている。
竹茶杓 羽淵宗印作
真竹で節のない真の茶杓。櫂先からおっとりまで深い樋が一本すっと通っている。
羽淵宗印は武野紹鴎の茶杓削り師であったとされる人物。
この他にも海北友松筆「徳山問答図(玉室宗珀賛)」松花堂昭乗筆「五祖栽松道者像(江月宗玩賛)」、武野紹鴎所持の古銅曽呂利花入、利休所持の嵯峨蒔絵藤絵棗、千道安茶杓、古田織部茶杓などなどてんこ盛りでした。
承天閣美術館にはまだまだ茶道具が沢山あるのでどんどん展示して欲しいところ。
さて承天閣美術館のある相国寺の一角には千宗旦ゆかりの場所があります。

宗旦稲荷社
宗旦に化けてお点前を行った狐を祀っています。