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SENgoKU anD VISIon -乱世を追う-

戦国・江戸時代 武将 甲冑・刀剣・茶道具 博物館・美術館・城・茶室などを巡る拝見記。その他の雑記もあり。

1311 野村美術館 開館30周年記念名品展Ⅱ

2014-01-22 | 探訪
秋の京都

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南禅寺の紅葉

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野村美術館

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秋季特別展 開館30周年記念名品展Ⅱ
期間:9月7日(土)~12月8日(日)

前・後期拝見しました

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鳴海織部耳付茶入 銘 餓鬼腹
耳の付いた茶入で裾の広がった形状で肩が二段になっている。
古田織部が作らせた茶入で、下部の張った形状から小堀遠州が命銘した。
京の亀屋永仙が所持していたが、遠州より予ねて評判を聞いていた前田利常が永仙のいい値で求めた。
竹茶杓 藪内剣仲作
細身の茶杓で露は丸形。節上が黒と褐色の片身替となっているのは親戚の古田織部を彷彿とさせる。
二本入茶杓 銘 凡聖同居・竜蛇混雑 千宗旦作
二本の茶杓をひとつの筒に入れたのは宗旦が最初だそうで、銘を見ても「同居」「混雑」と二本一組である事を示している。後に松平不昧が所持した。
句入書状 古田織部筆
織部が連歌の添削を近衛信尹にしてもらうよう近衛家家臣に宛てた書状。位の高い信尹に直接送ることを憚り披露の形をとっている。織部の信尹披露の書状は約20点ほどが残っているそうだが、どれも織部晩年のものとされている。織部が連歌に目覚め熱心に作っている様子はなかなか微笑ましいものがある。
だが他の書状で信尹は織部に大坂(豊臣家)の動静を聞いており2人の関係が連歌の師弟に止まっていない様子が見える。
天命笠釜添状
天命笠釜(展示あり)の添状。利休筆織部宛で、内容は針屋宗春が所持していた釜を譲り受けたが「存知のほか見事」で織部にも御覧にいれるとしている。宛が「古左公」となっている事から織部に任官する以前の書状と思われる。

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