
和歌山県立博物館

高野山開創1200年記念特別展 弘法大師と高野参詣
期間:9月19日(土)~11月1日(日)
「平安時代の初め、弘仁7年(816)に弘法大師・空海は高野山に金剛峯寺を開きました。それ以来、弘法大師や高野山に想いを寄せ、多くの人々が高野山へお参りにやって来ました。この特別展では、高野山開創1200年にあたり、高野山へ寄せた想いや参詣を通じて、あらためて高野山の歴史とその魅力について紹介したいと思います。」(公式より)

三條西実隆像紙形
室町時代の公家であった三條西実隆を描いた下絵。
実隆の日記「実隆公記」によれば、文亀元年(1501)10月に絵師の土佐光信が実隆邸を訪れ肖像画の下絵を描いた事が記されている。しかしながら実隆は絵を気に入らなかったのか、「十分に似ず、比興なり」と日記に残している。
三條西実隆は当時最高の文化人のひとりで、連歌師宗祇より古今伝授を受けている。
住吉紀行(扶桑拾葉集 巻二四)
大永4年(1524)三條西実隆が高野山参詣を行なった際の紀行文。
京を出立した実隆は天王寺・堺を経て途中根来寺・粉河寺を訪れ高野山に赴き奥の院で後柏原天皇の爪を納め卒塔婆を建てている。
豊臣秀吉像
真田家の菩提寺である高野山・蓮華定院蔵。黒の束帯姿に後方には松が描かれている。
真田昌幸が秀吉より与えられたとされ、図には「真田安房守昌幸(花押)」と記している。
蓮華定院は関ヶ原の戦いに敗れ、蟄居を命じられた真田昌幸・幸村父子が一時身を寄せた所。
この他、真田幸村像、武田信玄像等の武将肖像画や当然の事ながら空海の肖像画が多数展示されていました。