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SENgoKU anD VISIon -乱世を追う-

戦国・江戸時代 武将 甲冑・刀剣・茶道具 博物館・美術館・城・茶室などを巡る拝見記。その他の雑記もあり。

1704 泉屋博古館 分館 屏風にあそぶ春のしつらえ

2017-05-17 | 探訪
六本木
064
泉屋博古館 分館
062
屏風にあそぶ春のしつらえ ―茶道具とおもてなしのうつわ
期間:2月25日(土)~5月7日(日)
senoku03
瀬戸肩衝茶入 銘 打出
中興名物。瀬戸金華山のうち大津手の茶入。総体柿金気を帯びた明るい鉄釉で、肩から一筋くっきりとしたなだれが置形が景色となっている。
「打出」の銘は近江の打出の浜にちなむ。小堀遠州所持の後は松平備前守、秋元但馬守と伝来した。
紅葉呉器茶碗
紅葉のような淡い紅色の茶碗。丸い碗形を高めの撥高台が支えるのが特徴的。
内箱蓋裏の円窓には山水画が描かれており松花堂昭乗筆とされる。
朝ドラで有名になった加島屋広岡家伝来で、他に鴻池家・平瀬家に伝来した紅葉呉器茶碗と共に浪花の三名物と称された。
二条城行幸図屏風
寛永三年(1626)将軍徳川家光と大御所秀忠が上洛。2人の招きに応じ後水尾天皇が二条城へ行幸する様子を描いた六曲一双の屏風。 
華やかな様子を描いているが、後水尾天皇の心中は如何ばかりであったろうか。
徳川幕府による「禁中並公家諸法度」の公布による天皇・公家への締め付け、徳川家康の孫娘和子を後水尾天皇の女御として入内させるなど圧力を強める中で行幸も行われている。
この後も紫衣事件や家光の乳母お福(後の春日局)を無位無官のまま参内するなど事件が続いた結果、後水尾天皇は幕府に無断で譲位を行う事となる。

 この他「四季草花図屏風」( 伊年印)など春らしい展示が多かったです。

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