今回は
岩国へ
吉川史料館
武家のたしなみ展ー文芸を中心に。
期間:9月12日(木)~12月22日(日)
夢想連歌 里村紹巴筆
天正16年(1588)八月十日、毛利輝元と小早川隆景と共に上洛した吉川広家が参加した連歌会の内容。
他の参加者は玄仍・昌叱と里村一門が主。
この上洛では秀吉より羽柴氏豊臣の姓を賜り、秀吉の上奏により輝元は参議、広家は侍従に任官し完全に豊臣秀吉に臣従する事となった。
聚楽亭観月和歌会和歌
天正16年(1588)八月十五日、関白秀吉が聚楽第にて観月の会にて詠まれた和歌を記した巻子本。
この和歌会には輝元・隆景・広家の他、徳川家康・上杉景勝・細川幽斎等大名に聖護院道澄・今出川晴季・里村紹巴らが参加している。
牡丹花肖柏独吟 牡丹花肖柏筆
「自然斎忌 賦山何連歌」とあり肖柏が宗祇の追善に一人で詠んだ連歌。
岩国三代・吉川広嘉が大徳寺の翠巌宗珉より贈られた。
老葉 吉川経基筆写
宗祇自撰の第二句集。大内政弘の所望に応じて編まれたとされる。
吉川経基は戦国初期の武将で「鬼吉川」と称された。武勇だけでなく文学にも親しみ「老葉」以外にも「古今和歌集」(今回展示あり)等も書写した。
今回は吉川氏の文芸が中心でしたが、恒例の国宝「狐ヶ崎の太刀」展示もありました。