ranの日記 2

Open your eyes,open your mind

義母ミッション /~

2024-08-20 15:16:53 | 日記
7月中旬、義母の補聴器の定期点検で会った時、有次(ありつぐ)の包丁を研ぎに出してほしいとの依頼があった。
「え、マジで!?あの激混みのアーケードへ行けとなっ?」
「え~、むりちゃう~、外国人観光客でいっぱいって聞くもん!!」
とか、言ってしまう。
少し前に会った時も「お義父さんが使ってた包丁が切れにくうなってんねん」との嘆きを聞いてた。
(いや~、しかしあの地帯には・・・よぅ足踏み入れられんなぁ~)と心の声で応答していた。
とても『行ってこようか?』の声が出なかった。(ごめんなさい)


しかーし、直接ご持参のうえ、手渡されてはお断りできないってもんで。
何とかこのミッションを遂行せねばと、、頑張ってみた。


錦市場商店街の中にある【有次(ありつぐ)錦店】は永禄3年(1560年)に「刀鍛冶 藤原有次」として創業、今や雑誌の京都特集などでも頻繁に登場する有名なお店。
こと包丁は人気の商品で、日本人のみならず、海外のお客も近年増加している。Googleの口コミは4.4、老舗とあってもそのWebサイトはとても立派で近代的なものとなっている。
店舗紹介・商品一覧・カタログ・ご注文(注文用紙ダウンロード【印刷】によるFAX注文方式)・包丁の研ぎ方(メンテナンス動画)などがあり、そこには研ぎ・修理の案内があったのでそちらを見ると送り先が書かれていた。


こういう時は事前にお店に電話し、その旨を伝えてから送るのがいい。
そうしておくと先方の対応もスムーズになる。
お店の方からは仕上げまでの期間が約一か月かかることと、料金の案内があった。


ここで、送り方についても調べる。
さてはて、包丁なんて送れるんかい?宅急便?それとも郵送??
送り状の品名欄には「調理用品(包丁)」と書けばいいとヤマト運輸や郵便局のサイトにあった。


「たかだか、修理品を送るだけのことでしょうが」と言われそうだけど。
それでも、多少なりともこれぐらいのことは調べたりなんやりせにゃいけないのだ。
義母も修理する包丁をあり合わせではあるけれど別の包丁の箱を利用して入れてくれていたので、レターパックで送ることができた。


早速、ことの顛末を電話で報告したら
「えー、送りってくれたん?わざわざー」と・・・
そうだよね~、うちからお店までは自転車で大丸いくついでにだって行ける距離。
「何で送るの~、お金かかるやん。」って思うよね~。(うんうん、あ、これ義母の心の声と思われるもの、実際はこんなこと言わない)
まあ、早く出したらお盆までには無理でも、1日でも早く仕上げてもらうには先方にも早く届けないといけないわけで。もたもたしてられなかった。


それが功を奏してか、お盆明けに電話が入って引き取りに行くことになった。
送ってももらえたが、それこそ今度はお店に行ってもらったほうが早いので頑張って行ってきた!


※魔界の入り口!?
 恐怖の激混みマーケット、錦市場へ~


噂には聞いておったが、この暑さでも激混みの錦市場。
こっちも朝イチに出かければましなものを、一番ピーク時の夕方に3時過ぎに出向いてしまった。
夕飯の買い物ついでにと思い、大丸の駐輪場に自転車を止め、いざ突撃。
高倉通りから入ったもんでさあ大変、有次は寺町通りから入ったほうが近いんだが。

すごいね、カルチャーショックだよ。
ここはダイアゴン横丁かい、ってくらい不思議なお店がいっぱい??

入り口で目を引くお酒のコーナー、しかし升からは白い煙が立ち込めて・・・
最初の一杯目はなんと100円で提供されている。
【ここは錦屋台村】
新鮮なお刺身、牡蠣、海鮮丼、海鮮焼、天ぷらや黒毛和牛ステーキなど様々な商品があり、屋台がずらりと並ぶ。

※大量のてんぷらの串が圧巻、お店のお姉さんの笑顔もぴか一で!
創業大正8年 錦 魚力 (Leaf KYOTO 2023年錦おすすめグルメ9選に入っていた。)
『Leaf(リーフ)』は、京都・滋賀のグルメを中心に伝える月間タウン情報誌だったが2024年2・3月号をもって不定期刊行になった。


※昔ながらの鮮魚店でも《今、食べれます》文字が・・・
《EAT HERE!》
そう、食べ歩き問題勃発でどこの店もちょっとしたEATスペースを設けていてる。
どこの観光スポットもお客さんが来て賑わえばいいってもんじゃない。
それに対する様々な問題に日々対応しなければならないのだ。


やっと着きました・・・・・


店内ショーケースにずらりとならず包丁たち、すごいね。


カウンターに通してもらい、商品を受け取る。
カウンター越しには、お店の方がひたすら包丁を研いでおられた。
日々、全国から送られてきているであろう包丁をこのように丁寧に研いでいただけるのだ。

そういえば私の父は西陣織(着物の帯)の職人だったのだが、砥石が風呂場のあたりにおいてあってよく研いではったなぁ。
うちでは普通におやじさんの仕事であった。
カウンターに通してもらい、商品を受け取る。
カウンター越しには、お店の方がひたすら包丁を研いでおられた。
日々、全国から送られてきているであろう包丁をこのように丁寧に研いでおられるのだ。

そういえば私の父は西陣織の職人だったのだが、砥石が風呂場のあたりにおいてあってよく研いではったなぁ。うちでは普通におやじさんの仕事であった。

包丁には義父の名前が刻印されている。
なぜ、義父の包丁なのか?
それは、義母が胃がんで治療のため入院したあと、やはり胃腸系の疾患は術後食事をとることが術前と違って難しくなることも多く、義母もたぶん料理がしにくかったんであろう。
義父はこのころから料理を始めた、その時に購入した包丁なのだ。
買い物へも自分で出かけていたようで、私も義父がお買い物カート引いて出かける姿を一度だけ見たことがあった。
そんな思い出深い代物なので、義母も大切にしているのだ。

支払価格は3000円弱、クレジット対応ありで助かる。
※包丁の種類によって、研ぎ・修理の値段は異なる
修理依頼時に送った空箱もちゃんと取っておいてくれて、「いかがなさいますか」と聞いてくれたので、もちろん持ち帰ることに・・・。
もしかしたらいるっていうかもしれないしね。

商品を受け取って、お店を出たけど来た道を引き返して大丸に戻るにはもう無理そうな感じで、おまけに雨まで降ってきてしまい。。。
急いで四条通りへ出てアーケード下を歩いて戻った。

どこもかしこも混んでる京都の街中でありました。