麺屋桔梗

「一福」以来、これといった新店が現れていなかった初台に現在、実力急上昇中の新店が出現したということで「めんやもも」への再来訪を取り止め急遽駆け付けた店。

が、残念ながら私の期待に沿うような味では全くなかった。特製桔梗らーめんの塩を硬麺でオーダーしたのだが、品が出てきた瞬間に「こりゃダメだ」と直感。その直感が見事に的中したような形と相成った。残念ながら私が食べた塩に関しては「ハズレ」であると断言しても良い。

具だくさんをセールスポイントにしたラーメンなのであるが、まず、麺の上に大量に搭載されたもやしが極めて生臭く食べ切るのに一苦労であった。麺もかん水臭い。スープも芯が細く、アッサリというよりはむしろ単に味が薄いだけ。大袈裟に言えばスープの代わりに水が湛えられていてもほとんど状況は変わらないような感じである。具の大きなチャーシューも臭みが除去されていない凡作であり、味付け玉子もおでんの玉子のよう。

分量はそれ程多くないはずなのにも関わらず、麺を食べきるだけでも極めて難航した。幸いなことに厨房から離れた客席にいたので、チャーシューをスープを残して一目散に退散した（私が具まで残すことは滅多にない）が、食後の後味も悪く、この日は２軒目として予定していた「一福」への再来訪すら断念し、早々に自宅に引き上げたのであった。

評価としては、麺：６点、スープ：９点、具：２点、バランス：５点、将来性：７点の合計２９点とかなり低め。

使用している素材や具はどうやら悪くない（むしろ良い）ようなのであるがそれでも旨くないのは、調理の方法が悪いからとしか言いようがない。特にあの大量のモヤシは不必要。スープにも合っていない上に、モヤシを食べている内に麺が延びてしまうため分量を減らすか潔くなくしてしまった方が良い。

人それぞれ味の好みは千差万別であることは認めるものの、このままの状況が続けばちょっとこれから先は厳しいのではないかと感じた。


所在地：初台
実食日：２００４年２月

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