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支那そば八雲

2005-05-07 11:37:34 | ラーメン店調査 (41~45点)
「たんたん亭@浜田山」系の名店。1999年9月にオープンして以来、中目黒を支える名店として地元の人間のみならず、数多くのラーメンファンの舌を満足させてきたが、2004年に入ってもなお、その実力は衰えることを知らない。朱色に白文字で「支那そば八雲」と書かれた暖簾は、もはや中目黒のラーメン屋のシンボルになっていると言っても決して大袈裟ではないだろう。

浜田山の「たんたん亭」が輩出した店は数多く、総称して「たんたん亭系」と呼ばれているが、ここ「八雲」と「八島」がその中の筆頭格に挙げられている。この両店のクオリティについては、もはや師である「たんたん亭」を完全に凌駕していると言ってよい。

「八雲」についてはとりわけ、スープの味がしっかりしていることと、1コ1コがすべて手作りにより作られるワンタンの旨さが有名。メニューも、デフォルトの支那そば(600円)から肉ワンタン麺(800円)、エビワンタン麺(1000円)、そして、肉ワンタンとエビワンタンの2種類を贅沢にミックスした特製ワンタン麺(900円)などワンタンの旨さを前面に押し出した構成。その他、つけそばや特製つけそばなども用意されているが、あくまでも主力は支那そばとワンタンの2者である。価格設定が他のたんたん亭系同様、若干高めであることが玉に瑕か。

私はエビが苦手なので、たんたん亭系の店ではいつも肉ワンタン麺をオーダーするのだが、今回もその例に漏れず肉ワンタン麺を注文。

やや硬めに茹で上げられた中細縮れ麺は、雑味もなく、純粋に麺の旨さだけを食べ手に伝えてくれる。たんたん亭系にしては、味がわかりやすく濃厚なスープは、好みが分かれるとは思うが、昔懐かしい東京風支那そばの風合いを現在に伝える佳作であり、悪くはない。麺とスープとの絡み具合も、硬めの中細縮れ麺を用いているだけあって極めて良好であり、食べ手が持つ箸をグイグイと進めさせるだけの推進力がある。

具としては、名物である肉厚のワンタンのほか、チャーシューやメンマが付くが、ワンタンはさすがに旨い。熱々の具から流れ出る肉汁が食欲を増進させ、ワンタン本来の旨さを満喫させてくれる良品だ。チャーシューとメンマはごく普通。特にこの店のチャーシューについては旨いとの評判が高いのだが、私にはその良さがよく判らないのだ。前回食べた時もそれ程強い印象は残らなかった。

麺:11点、スープ:15点、具:3点、バランス:8点、将来性:8点の合計45点であり、ラーメンの性質上、桁外れには旨くならない「たんたん亭系」としては大健闘しているといったところではないだろうか。中目黒で「中華蕎麦ぷかぷか」に振られた場合の、「おさえ」として使用したい店である。


所在地:中目黒
実食日04年2月

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