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2005-05-07 13:17:42 | ラーメン店調査 (41~45点)
フレンチ出身の店主が2001年にオープンさせた新店であり千葉県市川エリアにおける有力店のひとつに成長しつつある実力派。千葉県のラーメンについてランキングを付ける「千葉拉麺大賞」においても常に上位にランクインされている。最寄り駅である本八幡からは比較的距離もあり、必ずしもアクセスがよいとは言いがたい立地条件ではあるが私が訪問した平日の昼下がり、昼営業の終了間際においても客足が途絶えることはなく人気の高さを垣間見ることができた。

カウンターが8席とラーメン屋の中でもかなり狭い部類に入るであろう店内は適度な清潔感が保たれており気持ちよくラーメンを食べることができる。基本となるメニューは豚骨、豚骨塩、醤油、濃口醤油、塩の5種類のスープをベースとしたらーめんとつけめん。つまり合計10種類のメニューを作るということだ。

豚骨、醤油、塩の3種類を用意していることはまだ理解できるのだが、豚骨塩があってどうして豚骨醤油がないのか、醤油と濃口醤油の2種類のメニューをどうしてわざわざ用意しているのか、おそらく店主のこだわりなのであろうがこの不思議な組み合わせに興味を抱かざるを得ない。ちなみにこれらの値段は650円である。

それに輪をかけて不思議なのが「潮菜メン(850円)」という豚骨と塩のダブルスープで作られたラーメンが存在することである。では、この潮菜メンと基本メニューである豚骨塩とはどこがどのように違うのか店主に確かめたくなってくるのだが、残念ながら私が訪問した時には店内は満席であり、忙しそうにラーメンを作るご主人のお話を伺う機会を持つことはできなかった。機会があれば今度是非お話をお訊きしてみたいものだ。

今回私がオーダーしたのは基本メニューの中でも最もベーシックであろうと思われる「塩らーめん」。ハムのようなテイストのチャーシューが載せられた透明度の高いスープを持ち味とする爽やかな品。スープの中を悠々と泳ぐ中細縮れ麺が旨そうだ。

まずはレンゲにスープをひと匙とって味を堪能する。そうと言われなければ塩味であることさえもわからないような繊細なスープは注意深く味わえばほんの少し塩の甘い味が口内に微かな余韻を残すいかにもフレンチ出身の店主が作りそうな上品な味わいだ。悪く言えばインパクトやパンチに欠ける部分があることは否めないが、これはこれで健康に留意する女性などであれば好きな人もいるのだろうなという感じはする。アッサリした面持ちのスープが比較的多く用いられる塩らーめんの中でもひときわ淡泊な味わいのスープであり、絡みがよい中細縮れ麺と合わせてもなお、品の悪さを感じることはない。

そのようなテイストの一杯なのでもちろん完食すること自体は容易である。最後の一滴までスープを飲み干しても飽きることはないが、個人的な感想を申し上げればもう少し味をわかりやすいものにした方がベターだと思う。

評価としては、麺:11点、スープ:12点、具:3点、バランス:7点、将来性:8点の合計41点といったところか。


所在地:千葉県市川市本八幡
実食日:2004年2月

採点方法について
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