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ゆずりは ~子想~

幼い葉が成長するのを待って、古い葉が譲って落ちることから名付けられた「ゆずり葉の樹」。語りつがれる想いとは・・・

思いっきり、叱りつけた 

2010年07月19日 | 子ども
久しぶりだった。

こんなに娘を叱ったのは。。。

娘は号泣しながら、探し物。

そんなに泣きながら探したって、みつかりっこないってこと、

親の私は十分に知っているのに、

彼女のしたいようにさせていた。

これは、いじわるなの?

私の心の中の声が、問う。

ううん、違う。 親の厳しさだ。

心のもう一人が答える。

その答え方は、冷たい中にもあったかい愛があった。

だから、私は放っておいた。

安心しながら、私の中にいる阿修羅のするがままにしていた。



5年生の長女に、「宿題、やった?」と聞いていた。

3連休の初日にも、翌日も、聞いたはずだった。

その問いに、彼女は「うん、やったよ。あと一人勉強だけ。」と答えていたから、私はすっかり安心しきっていた。

最後の日の夕方、もう一度聞いた。

「残ってた一人勉強、したの?」

「ううん、やってない。」

やってないなら、やりましょう・・・と促す私に、鞄からいろんなものを取り出して、テーブルに向かった。

でも、様子がおかしかった。

そして、「宿題がないから、隣の子に貸してもらってくる。」

単なる忘れ物なら、少しばかり叱って、あとは彼女の対応を見て、

間違ったことをしないかどうかだけ、確認するだけで済むことだったが、今回は違った。


彼女は、2日半も、私に嘘をついていたからだ。

やってはいない宿題

しかも、手元にない!ってどういうこと!?


冷静に言い諭していたけれど、だんだん感情が高まった。

彼女は言った。

「だって、ママに言ったら怒られると思ったんだもん。」


「じゃ、3連休の最後の日の夜に言ったら、怒られないと思ったの?
ママは、宿題がないことを怒ってるんじゃないんよ!
嘘をつき続けたことに、怒ってるんよ!!!」

ゴロゴロゴロゴローーーーーーーーー

稲妻は、容赦なく、11歳の女の子の頭上に落ちた。


太鼓の練習にも行かなくていい!

と大きな声で言ったはみたものの、人数の少ない組なので、

宿題をやっていたと嘘を言い続けた罰だという、まことに身勝手な理由で穴を開けることは、やっぱりできないからと、

宿題探しをやめさせ、夕食を食べさせた。

雷が落ちる前、彼女は「お祭りでご飯食べたい」と、なんとものん気なことを言っていたことも、腹がたつことの要因だった。

お祭りで食事することは、禁止です!
だって、やらなくちゃいけないことをやってなくって、
嘘までついていたのだから、当然です!!!ピシッ


彼女は泣きながら食べ、涙を流しながら半纏を着させられた。

半纏を着せながら、ますます気分が悪くなった私は、

追い討ちをかけるようにもう一度確かめる。

「嘘が嫌なんだよ!? わかる? 嘘ついたら、こんな風に怒るんだよ?」
そう言って、思わず彼女の軟らかい頬を、軽く指先でピシャリと打った。

指先だったけど、彼女の心に深く傷をつけた一瞬だった。
でも、今回は私は謝らないと思っていた。
感情任せではなく、正しいことを教えたかったから。
このピシャリも、必要悪だと、心に決めて打ったのだ。

そして、ママの乱暴な運転の中、街中へ連れて行かれた。。。

他の家族は、しーーーんとしていた。


あの後、きっと、夫がフォローをしているはず。
きちんと説明をしてくれているはず。

私たち夫婦の連携プレー。
夫君、信じてるよ、君の冷静さ。


祭りの間、しばらく娘の後ろにいたが、

途中から前に行って、次女と二人でしゃがんで長女の練習風景を見ながら、

笑顔と手を振った。

ほっと安心した長女の掛け声が、

いっそう高らかに、八戸の七夕通りに響いた。


祭りでの練習が終わり、片づけをする前に、彼女は私にかけよって、

「ママ、嘘をついて、ごめんなさい。」と謝りにきた。

「もう、嘘はつかないでね。」

二人で軽くハグをして、

帰りに愛すクリーム(アイスクリーム)だけは買ってあげた。



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