シリアル

コロナの前からだろうか、コロナ中だっただろうか記憶にないが、
舌が、ごはんを受け入れたくないと感じるようになった。
その頃も普通に不調だったのだが、
今までご飯に違和感を覚えたことは一度もなかった。
だが、この頃からお昼、夕食とご飯を口に入れると、
唾液がさぁーっと引っ込み、ご飯の水分も取り込み、
口の中はボソボソ感だけになった。
でも自覚とまではいかず、なーんとなく変じゃね？
と思いながら食べていた。
そのうちに自覚し、水分の多いおかずがないと食欲が失せ、
味を楽しむ、から、喰わんきゃ、という義務感に変わる。
ただ、水分がなくても、ふりかけは大丈夫だった。
朝は最初パンが主だったが、平均より不調な日は選ぶのも面倒くさいし、
飽きてくる物もある。
そんな時、大人のシリアルを見つける。
牛乳も好きではないが、90ミリリットル飲むのは義務になっている。
うぇっと思いながらも顔に出さないようにして、温めて何とか飲んできた。
シリアルを買い、温めた牛乳をかけ、ふにゃふにゃになるまで数分。
水分も十分だし、舌もＯＫサイン。
コーヒーを飲みながらのシリアル朝食がもう何年も続いているが、未だに飽きない。
飽きない、っていいなぁとしみじみ思いながら喰った今朝。