女40歳のお買い物

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eAT金沢 セミナーA「100年ルール」

2006年01月29日 22時12分46秒 | デザインのこと
総合プロデューサーの佐藤卓さんが掲げたテーマが、
『何でもあり、ではなにもはじまらない、ルールを作る』
と言うことで、セミナーでは各分野の著名人を呼んで、テーマについてディスカッションしました。

まずセミナーA「100年ルール」
MINAのデザイナーの皆川 明さんが、現在のファッションは、流行を作っているのではなくて、流行に作られている、と。
シーズンの初めに売り出された洋服たちが、半年後のバーゲンには半額になってしまう。これだけ短いサイクルの商品を作ることにものすごい衝撃と魅力を感じ、100年はムリでも30年残る洋服を作るということで、それにはどうするかというと、ほつれたり破けた洋服をお直しをすることで、洋服の寿命を延ばそうと、洋服のデザインとともにテキスタイルに力を入れているそうです。
それにたいしてアンアンの編集者の原由美子さんが「100年残るファッションはない!」と断言していたのが面白かったけど、私もそう思いました。
服は時代を反映するもので、時代が100年変わらないことはないですよね。
それがファッションの魅力でもあると。時代の雰囲気や気分を表現する服を着るのが楽しみであると。
でも着物は、もう形が決まっているので100年残るとおっしゃっていて、皆川さんのテキスタイルはポエジーなので着物の柄で100年残るのではないかと言われてました。
またスタイルも残ると。たとえばシャネルのシャネルスーツスタイル。
カール・ラガーフェルドが時代に合わせて、シャネルスーツの形やテキスタイルを変えても、テーラードの衿などのスタイルは100年残っている。
ファッションは残らないけど『スタイル』は残るそうです。
民族衣装なども『スタイル=歴史(?)』があるから残るのか?
MINAもスタイルとして残せるのかな?
そういえばピンクハウスも残るかも?

私は知らなかったのですが『明和電気』というアーティストさんもいらしてて、こちらの方は、なんかいろいろ作っているのですが、モノはいつかなくなってしまうけど、設計図さえ残せば、伊勢神宮のようにまたいつでもまた作れる。(たとえがでかいよね)人間の遺伝子も設計図のようなもの、モノはなくなってしまうけど設計図さえ残せば、それは『100年残る』と言われてました。社長はハンサムでした。

そしてeAT金沢の、イート金沢実行委員長の浜野保樹さんが(映像系で東大の教授らしいですけど全然知らない、トホホ)最後にまとめたルールとは、『自分の二人の子供に残せるもの』原由美子さんは『アバンギャルドな服を普通に着る事』明和電気さんは『他人と同じことをしないで戦わずに勝つ』皆川さんは『勘で創る』と言ってましたね。

原由美子さんが一番私には印象的でした。
そうか~あのカッコイイ創世記のアンアンを創ったのはこの人なのか!!感動!!
スゴーク思慮深そうで、落ち着いていて、厳しそうな人でした。目がきょろきょろしてて、いきなり話をフラレれては「こまったわね」と笑う顔がリスみたいでとかわいい!
明和電気の方がとってもセンシティブなオタク、って感じがして、すっごく自意識過剰でコンプレックス一杯のアップダウンの激しい「過剰防衛のカリスマ(?)」と言う感じなのですが、この方が『人間の欲望は無くならないんじゃないですか?」と原さんに切羽詰って訊いていたのが面白かったです。
原さんはさらりと「年をとれば変わります。そんなに物を持ちたいと思わなくなります」と答えていたのが大納得(^^)v
「物を持つ体力もなくなります」と、原さんの理想がココ・シャネルの晩年、ここはカンボン通り自分の店に近いホテルに住まいをして、クローゼットにはシャネルスーツが二枚しかなかった、と言われていたのが私もそれがイイナと思いました。

コーディネーターの浜野さんも同意されてましたが、若いころには一杯モノを買って持って試行錯誤して、洗練されて、あとは自分に合った快適な物を数点しか持ちたくないと思うようになると思います。
私も今はあまりおもちゃのようなものは、欲しくなくなりました。
しかし‥‥ドールは買うのだな(T_T)


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