スケッチしとこ

世界の巨匠の作品や動画をじ~っくり眺めてインスパイアさせていただき
自分のモノになったら、これって最高~

#怖い話8 占いと言われ連れて行かれた場所は

2015-04-01 22:55:53 | 怖話

怖い話が苦手な方は、翌日のココ

パクったハスキー犬の絵をお楽しみください

 

では、始まります

そこへ行ったのは、本当に偶然でした。

 

私は、12月に務めていた仕事を辞めていたのと

そこへ誘ってくれた古い友人は、

最近離婚したばかりで

お互いに、

これからのことを考える時間が必要でした。

 

離婚した古い友人をSとします。

 

共通の友人Hと3人で、久しぶりに会ってランチでもしようと

集まることになりましたが

Sが

「とてもよく当たる占いの人がいるから、行ってみよう」

と言い出したのです。

 

今後、仕事も早く決めないといけないので

占いなんて信じるタイプじゃないけど

たまにはいいか、と付き合うことになりました。

 

SとHと3人で向かったのは、一軒の家。

先にSが

占いをやってくれるか、聞きに行きました。

 

すぐに戻り、嬉しそうに

「誰もいないから、大丈夫。行こう!」と言います。

 

その占いの家は、

玄関上がってすぐに3畳ほどの待合室があり

横には小さなキッチンがあり

お手伝いの女性という方が、ぜんざいを作っていました。

 

お手伝い女- 「正月のお餅が余ってるから、今日はみなさんにお出ししようと思って」

 

いい匂いが漂う中、

私たちは誰から見てもらうか、順番を決めました。

 

まずは、離婚したS。そして私。最後にHになりました。

 

 

30分ほどしたでしょうか

戻ったSは涙で目を腫らしておりましたが

「先生が話をキチンと聞いてくれた。

よかった」 と言っています。

 

私- 「?」 キチンと聞く?・・

何かに引っかかった気がしましたが

 

気のせいではありませんでした。

 

呼ばれて奥の部屋へ行くと

2間続きを開放してある和室の奥に

 

 

巨大な神棚

 

 

白装束の年配の女性がニコニコして、近寄るように手招きしています。

 

私は、

 

この畏怖を抱くような空間に

「何かが違う」と、ざわざわと胸騒ぎを覚えたのでした。

 

巨大な神棚の周囲には、

聞いたことがある会社等のお神酒がずらりと並んでおり

普通の場所ではない、と思わしめてくれました。

 

ふと、

 

神棚の中心にある鏡に

特に目を引いたのを覚えています。

 

 

 

 

白装束の女性が

話を聞いてきます。(白女性とします)

 

私は新しい仕事を見つける何か良いアドバイスを求めているのに

なぜか、

 

過去のことを根掘り葉掘り、

聞いてきます。

 

ここでは話をしたくないことや、

10年近く前のことには、興味がないし覚えていないとキッパリと言うと

 

白女性- 「12月まで勤めてた会社の名前と住所を言いなさい!」

 

いぶかしく思いつつも、「番地まではわかりませんが・・」

と、伝えると

 

白女性は、

声高らかに、神棚に向かい会社名と住所を言い切りました。

 

そして、

「(私は)悪くない、悪くないのに(仕事を)辞めなければいけなかった」

と、神棚に拝みます。

 

 

私- 「いや、先方は正社員として希望してくれたけど

条件が合わず、こちらからお断りさせていただいたんです

契約が切れただけです」

 

と、慌てて話しますが

 

聞く耳持ってはいないのです。 

 

 

これは、『占いではなく・・・

 

その先を考えたくなくて、

嫌な気分になったのでした。

 

 

話が終わり、

待合室へ戻ると

いつの間にか、たくさんの女性が順番を待っています。

 

私たちは、Hが終わるのを待って

別れました。

 

これが、1月の話。

 

そして、3月

勤めていた元職場の方の訃報の知らせがあり

#怖い話7 正夢2/2

 

 

その数か月後、

また訃報が・・

 

 

 

 

3月に亡くなったのは、

私の正面に座っていた優しいおじさん。

 

そして、

次の訃報は、

私(が辞めた後)の席に座っていた女性でした。

 

 

 

 

 

 

人を呪う場所って

あるんですかね?

 

これは

偶然、と言っても

何か考えさせられる出来事です。

 

あのまま辞めずに、あの席に座っていたら

「(私が)死んでいたのかも」と言われたこともありましたが。

 

 

私自身は、未来の話をしたかったのに

なぜあの白装束の女性は過去にこだわったんでしょうか。

 

それに、

あの場所、待合室にいた人たちは

いったい何を望んでいたんでしょうか。

 

 

あの白装束の女性が

会社名と住所を声を張り上げて言ってる姿を

 

今でも

思い出して、ゾッとします。

 

これが、

私が経験した本当に怖い話です。

(終わり)

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿