「東京タワー ～オカンとボクと、時々、オトン～」

映画「東京タワー　～オカンとボクと、時々、オトン」を見てきました。 次女、三女を連れて、3人で行ったのですが、結構年配の方が多かったように 思います。（以下、ネタバレありです。） 原作を読んで泣いて、連続ドラマを見て泣いて・・・ もう、話の中身もわかっているし、免疫もついたから（？）泣かないかな？ って思ったけど、泣けるものはやっぱり泣けますね。。。 特に、写真にあるオカンの手を引いて病院へと歩くシーン。 もう家には戻れないだろうというオカンの悲しい決意、そして、母の手を 引くのは初めてだというボクの、せつなく温かい母への想い。 これらが交錯して、ジーンと泣けてきます。とてもいいシーンですよね。 それから、ボクが箱を開けて、オカンが書いた手紙を読むシーン。 これはまた泣けますね・・・。 オダギリジョーさんが、とても自然ないい演技をされていました。 ドラマの方は速水もこみちくんで、ちょっと設定が若い？って感じがして、 それはそれでがむしゃらな感じがしてよかったのですが、この映画には オダギリさんの落ち着いた雰囲気が、しっくりきてとてもよかったです。 服装や髪型も芸術家風でしたし。（笑） 好みのタイプというわけではないけど、この人が出ていたら見てみようかな、 と思わせてくれる、好きな役者さんの一人です。 ただ、高校時代のマー君（「花男」のつくしちゃんの弟役の子でしたよね？） から大学に入ったマー君（オダギリさん）への変化が激しすぎて、ちょっと 笑ってしまいそうでした。（失礼！） オカン役の樹木希林さんもよかったですよ～。 若い頃のオカンを、実の娘の内田也哉子さんが演じているので、全く違和感 なく自然に歳を重ねていく感じでしたね。 別居していても、オトンのことをやっぱり好きなオカンなんですよね。 そして、いくつになっても、癌という病気になっても、やっぱり女なんですよね。 そんなオカンが可愛くて大好きです。 ただ、抗がん剤の治療に苦しむ姿には、目を覆いたくなります。 見ていてとても辛かったです。 それだけ、樹木希林さんがいい演技をされているということでしょうか。 小林薫さんのオトンは、息子想いな面が強調されていたような？ だから、それほど困ったオトンだとは思わなかったです。（笑） マー君の彼女役の松たか子さんは、もっと出番が欲しかったかな～。 　（個人的に好きな役者さんなので。） この映画を見て、今日、母に会いに行ってきました。 3連休に、実家に顔を出さなかったな～って、気になっていたので。 親子って、やっぱりいつも心で繋がれているものですよね。 たとえ離れていても、なにがあっても、絶対に変わることなく注がれる愛、 それが親子の愛なんだと思います。 悲しい映画だけれど、心がほぅっと優しくなれるのは、そんな親子の愛に 満ちたお話だからなんでしょうね。 最後、福山雅治さんの優しく温かい歌声が、また涙を誘いました。