生きていてもいいですか。
もう少し、生かせて欲しいのです。
成し遂げたいこと、添い遂げたいなど、
生きる上での欲が生まれています。
そのために時間が必要になりました。
東京は土砂降りの雨だった。
風が吹いたら容易に吹き飛ばされるだろう、厚みのない身体、
わたしの生活から笑顔がなくなって久しい秋嵐のある日。
交通事故の被害者になるということは、想像を絶していた。
医療に翻弄された。
加害者擁護の色濃い日本の現実と直面、対峙し、
生活は簡単に困窮に追い込まれていった。
なぜなら、被害者は立証責任があるとの理由から、
医療費用や給与損害などは、後払いになれたためだ。
治療に時間がかかることが予想されたためだろう。
あなたは自殺をする運命なのですよ。
だから、生きていても仕方ない。
いっそ、先延ばしにせず、思い切りなさい。
加害者加入損害保険会社顧問弁護士は、
ずるずると音を立ててコーヒーを啜った。
溝にでも浸かってきたかのように薄汚く、
妙な匂いが鼻を吐いた。
魂が腐ると、こんな匂いがすることをふと思い出す。
だから生きようと思った。
だからわたしは今日まで生きてきた。
これからも生きてみようと思う。
生き難しさを抱える人がもしこのブログにたどり着いてくれたなら、
生きて欲しいと希求する。
いつの日にか、光がみえてくることを
どうか忘れないでいてほしい。