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言無展事

徒然に禅語など。

詩法

2004年10月17日 23時56分13秒 | 
「詩法」

 生活とか歌にちぢこまってしまわぬ
 純粋で新鮮な嘘となれ
 多くの国人と語って同時に
 言葉なき存在となれ

 くるしい黙祷を
 水漬く兵士の納骨堂に
 きらめく感謝を
 最も遠い天の梢へ

(「詩法」 鮎川信夫)

どこまでもタフな知性と、深い感性。
そのふたつを、ひとつの精神の中に持ち続けた詩人。
氏が亡くなってから、今日でちょうど18年。




全詩集 鮎川信夫全集第1巻
鮎川 信夫
思潮社

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疑是地上霜

2004年08月01日 02時09分52秒 | 
帰途、月が余りに明晰に白く、
このまま家に辿り着かない気がした。

生憎街中に居住しているので、電燈が明るい。

李白の「静夜思」、

床前看月光
疑是地上霜
挙頭望山月
低頭思故郷

の、

疑是地上霜

を想い、次の満月には何処かに見に行こうと思った。

李白詩選 (岩波文庫)

岩波書店

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