またまた出ましたね、ニュースに。
原野商法二次犯罪、この手口、こちとらけっこう詳しいぜ。
だって、この森(風の谷ね)は、3~40年前に原野商法で売られた土地だ。
それを相続した息子の代になり、現金欲しさに売りに出したわけ。
バブル崩壊で困りはてた時、オヤジに聞いてた土地があったと閃いて、
モノは試しで不動産屋へ持ち込んでみたら・・・
荒れ放題の山ん中、それがいいって、きとくな人がいて買ってくれたんだわ、
それがあたしさ。
売主は一度も見たことも行ったこともない土地。
オヤジさんが商店街ぐるみで買ったと、
それを抵当に銀行から融資受けたんだって聞いていた。
戦後最初の庶民向け別荘地ブームの頃の話。
もちろん、そこは別荘地じゃない、新しい土地だから格安だった。
新しいっていうとわかんないけど、つまり売ったら終わりの土地。
その後のオイルショックで開発業者の勢いも失せてしまった。
だからそのまま数十年、放置されたおかげで自然に戻ってしまった。
きとくな変人は、自然がそっくり残った場所が欲しかったのだから
グーグー(エド・晴美ふう)なわけでした。
買った後、またまた原野商法、二次商法つまり測量して売りさばきやすよ、
というウマイ話をするアヤシイ男たちがうろちょろするようになってびっくり。
ええーい、電柱なんか立てないさ!
この森に文明は持ち込むなぃ!と叫び、男たちをおっぱらった。
あれから十二年、今年の正月もまたダイレクトメールが
届いた。「あなたの土地、高額買取します」
おかげで、隣地の地権者(東京の人だなあ)が買いたい人が
いるけど、まずはお宅に売ってあげてもいいわよんと電話を
くれた。
その値段、なかなか言わない。
そのうち仲介者という女の人からメールがきて、
○○万でいかが? 他にも買いたい人いるしー、お宅は
いくらならいい? ときた。
忌野清志郎に、ビンジョービンジョーという歌詞をくりかえす歌が
あるけど、なんでもビンジョーが世の中、倣いらしい。
○○万円って、そりゃ軽井沢か八ヶ岳、蓼科の値段だわ。
うちの前には舗装道路もなけりゃ、排水溝もない。
雨がふれば(ほぼどしゃぶりが常)道路は川となる。
きとくな変人とその仲間達は、そんなのいっこうに差し支えないと
日々、思っているが、ビンジョー商法は懲らしめたいと
油断はしていない。
全国的にこのニュース、流れてほしいもんだ。