「受験生のための『世界史B』」 もくじ
↑ここから各項目に入れます。
最近、コメントをたくさんいただいてうれしいセプテンバーです。
もっと来い。←
[ローマ帝国]
内乱を勝ち抜き、権力の頂点に立ったオクタウィアヌス。
紀元前27年、元老院からアウグストゥスという称号を与えられます。
ラテン語で「尊厳者」という意味です。
まあつまり、
『あんたはえらいっ』
という意味ですね。
オクタウィアヌスの別名みたいなもんです。
もちろん彼は今や権力の絶頂にあるのですから、元老院を無視して独裁政治を行うこともできるわけです。
カエサルのように。
しかし彼は、あえて元老院と協力する路線をとり、共和政の伝統を重視しました。
オクタウィアヌス、いやアウグストゥスは言います、
「私はあくまで市民の代表(=プリンケプス)である」と。
「プリンケプス」というラテン語は今、「元首」と訳され、
彼の政治はプリンキパトゥス(元首政)と呼ばれました。
つまり、オクタウィアヌス=アウグストゥス=プリンケプスってわけです。ややこしい。。。
プリンキパトゥス(元首政)では、市民の第一人者が政治をとるわけですから、一見したところ共和政の伝統が重んじられているように思えます。
しかし、実際はプリンケプスが実権を掌握した「帝政」です。
プリンケプス自身も、ぶっちゃけ「皇帝」なのです。
「元首政」というのは、「帝政」をオブラードに包んだ言い方ってことですね。
ややこしくなりましたが、結局、ここを転換点としてローマは、ローマ帝国となります。
共和政ローマから帝政ローマへ移行したのです。
ハンニバルとの戦い以降衰えを見せていたローマがここに来て限界に達し、カエサルやオクタウィアヌスの手によって生まれ変わった、と解釈してください。
ローマ市内に立つアウグストゥスの像。
イケメンです。
[パックス=ロマーナ]
これ以降の200年間、ローマには前代未聞の平和と繁栄が訪れます。
パックス=ロマーナ(ローマの平和)です。
アウグストゥス最大の功績といわれています。
ローマの文化が征服地に浸透し、水道や道路が各地に整備されました。
(ローマの都市づくりの上手さについてはまた別に解説しますね!)
ロンドン、パリ、ウィーン。
これらの、今でもヨーロッパの主要都市として有名な町が建設されたのもこのころです。
アウグストゥス以後、この「パックス=ロマーナ」を支えたのは、五賢帝という5人の皇帝でした。
ちゃんと覚えてネ!笑
1人め:
ネルヴァ。
うん、まだ全然ラクですね。覚えれるでしょ、ネルヴァ。
これが1人めです。
2人め:
トラヤヌス
彼の時代に、ローマは最大叛図(領土)を実現します。
3人め:
ハドリアヌス
イギリスに、ローマ版「万里の長城」を建設しました。
ほらほら、ここまでちゃんと覚えてるか?
今、おれも覚えてなくて教科書見たからね。
4人め:
アントニヌス=ピウス
何をやったのかよくわからない人です。
こういうのいちばん困るよね←
5人め:
マルクス=アウレリウス=アントニヌス
どうだ、参ったか!!
スゲぇ名前だろー!!!
「世界史B」通しても、ここまで長い人名は出てきません←
かわいそうな受験生←
でもまあ、ここまでインパクト強かったら逆に覚えちゃうでしょ。
この5人はしっかり覚えておいてください。
ちなみに「パックス=ロマーナ」という言い方、後の世にもこれをもじって「パックス=○○」という言い方があります。
たとえば、
パックス=モンゴリカ
13世紀、モンゴル帝国が世界を席巻したことによる「平和」
パックス=ブリタニカ
18世紀から20世紀、産業革命によって「世界の工場」としてヨーロッパに君臨したイギリスによる「平和」
パックス=アメリカーナ
20世紀、第2次世界大戦後の、アメリカの圧倒的な軍事力・経済力・影響力による「平和」
今見てもらったように、これらは「平和」でした。
平和ではありません。「平和」です。
どこかひとつの国が、ほかの国に反抗する気を起こさせないほどに強大な軍事力や影響力をもっていることによる、「平和」なのです。
つまりは、「相対的平和」。
「絶対的平和」は、今までの人類の歴史で成立したことがない、という皮肉にも聞こえますよね。
ローマの場合も、然り。
ローマ支配は確かに相対的平和をもたらしました、しかし、支配する人間がいれば、いつも下には支配される人間がいるものです。
絶対的平和なんて、実現するのかねー。
核兵器を抱えこんで他国を脅すような今の世界も、そういう意味では「平和」だよね。笑
↑ここから各項目に入れます。
最近、コメントをたくさんいただいてうれしいセプテンバーです。
もっと来い。←
[ローマ帝国]
内乱を勝ち抜き、権力の頂点に立ったオクタウィアヌス。
紀元前27年、元老院からアウグストゥスという称号を与えられます。
ラテン語で「尊厳者」という意味です。
まあつまり、
『あんたはえらいっ』
という意味ですね。
オクタウィアヌスの別名みたいなもんです。
もちろん彼は今や権力の絶頂にあるのですから、元老院を無視して独裁政治を行うこともできるわけです。
カエサルのように。
しかし彼は、あえて元老院と協力する路線をとり、共和政の伝統を重視しました。
オクタウィアヌス、いやアウグストゥスは言います、
「私はあくまで市民の代表(=プリンケプス)である」と。
「プリンケプス」というラテン語は今、「元首」と訳され、
彼の政治はプリンキパトゥス(元首政)と呼ばれました。
つまり、オクタウィアヌス=アウグストゥス=プリンケプスってわけです。ややこしい。。。
プリンキパトゥス(元首政)では、市民の第一人者が政治をとるわけですから、一見したところ共和政の伝統が重んじられているように思えます。
しかし、実際はプリンケプスが実権を掌握した「帝政」です。
プリンケプス自身も、ぶっちゃけ「皇帝」なのです。
「元首政」というのは、「帝政」をオブラードに包んだ言い方ってことですね。
ややこしくなりましたが、結局、ここを転換点としてローマは、ローマ帝国となります。
共和政ローマから帝政ローマへ移行したのです。
ハンニバルとの戦い以降衰えを見せていたローマがここに来て限界に達し、カエサルやオクタウィアヌスの手によって生まれ変わった、と解釈してください。
ローマ市内に立つアウグストゥスの像。
イケメンです。
[パックス=ロマーナ]
これ以降の200年間、ローマには前代未聞の平和と繁栄が訪れます。
パックス=ロマーナ(ローマの平和)です。
アウグストゥス最大の功績といわれています。
ローマの文化が征服地に浸透し、水道や道路が各地に整備されました。
(ローマの都市づくりの上手さについてはまた別に解説しますね!)
ロンドン、パリ、ウィーン。
これらの、今でもヨーロッパの主要都市として有名な町が建設されたのもこのころです。
アウグストゥス以後、この「パックス=ロマーナ」を支えたのは、五賢帝という5人の皇帝でした。
ちゃんと覚えてネ!笑
1人め:
ネルヴァ。
うん、まだ全然ラクですね。覚えれるでしょ、ネルヴァ。
これが1人めです。
2人め:
トラヤヌス
彼の時代に、ローマは最大叛図(領土)を実現します。
3人め:
ハドリアヌス
イギリスに、ローマ版「万里の長城」を建設しました。
ほらほら、ここまでちゃんと覚えてるか?
今、おれも覚えてなくて教科書見たからね。
4人め:
アントニヌス=ピウス
何をやったのかよくわからない人です。
こういうのいちばん困るよね←
5人め:
マルクス=アウレリウス=アントニヌス
どうだ、参ったか!!
スゲぇ名前だろー!!!
「世界史B」通しても、ここまで長い人名は出てきません←
かわいそうな受験生←
でもまあ、ここまでインパクト強かったら逆に覚えちゃうでしょ。
この5人はしっかり覚えておいてください。
ちなみに「パックス=ロマーナ」という言い方、後の世にもこれをもじって「パックス=○○」という言い方があります。
たとえば、
パックス=モンゴリカ
13世紀、モンゴル帝国が世界を席巻したことによる「平和」
パックス=ブリタニカ
18世紀から20世紀、産業革命によって「世界の工場」としてヨーロッパに君臨したイギリスによる「平和」
パックス=アメリカーナ
20世紀、第2次世界大戦後の、アメリカの圧倒的な軍事力・経済力・影響力による「平和」
今見てもらったように、これらは「平和」でした。
平和ではありません。「平和」です。
どこかひとつの国が、ほかの国に反抗する気を起こさせないほどに強大な軍事力や影響力をもっていることによる、「平和」なのです。
つまりは、「相対的平和」。
「絶対的平和」は、今までの人類の歴史で成立したことがない、という皮肉にも聞こえますよね。
ローマの場合も、然り。
ローマ支配は確かに相対的平和をもたらしました、しかし、支配する人間がいれば、いつも下には支配される人間がいるものです。
絶対的平和なんて、実現するのかねー。
核兵器を抱えこんで他国を脅すような今の世界も、そういう意味では「平和」だよね。笑
ほんと面白いのにわかりやすくてテストのたび頼らせてもらってます。笑笑
テスト頑張ります!!