


マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作にして「アベンジャーズ」シリーズ最終作とされる映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』を初日鑑賞。帰省中の息子と一緒に最寄りの映画館へ行きました。
既にGW態勢の人も多いと思いますが、平日午前中と言うのにほぼ満席。期待度の高さが伺えます。初日につき、以下ネタバレなしの報告と感想を少しだけ。
サノスの手(文字通り)により世界の半分が滅んでしまった『インフィニティ・ウォー』後の世界。そこから更に5年を経て、絶望と諦めの中から彼らがどう立ち上がり、戦い、喪われた世界を取り戻そうとしたか——
3時間以上の長丁場でしたが息つく間もなく観入ってしまいました。まさに集大成、総決算、大盤振る舞い!胸熱くなるエピソードや展開を随所に織り交ぜ、クライマックスのラストバトルの或るシーンでは、許されるものなら拍手したいくらいでした。
「アベンジャーズ」と名乗りながら、しかしこれは「復讐」の物語ではない。サノスのしたことは許せないけれど、これは彼らがそれぞれ失ったもの、失ったと思っていたものを回復し、他者あるいは自分自身と和解していく物語でした。
永遠に失われたものもあれば新たに得たものもある。そうして(ネタバレ→)トニーとスティーブそれぞれの旅路の終わりと共に、ヒーローたちの物語は静かに幕を下ろします。
今はただ「みんな本当によく頑張った。これまでありがとう」という言葉を贈りたいと思います。
それにしてもこれだけの設定とキャラクターを描き、動かすのはさぞ大変だったろうと思いますが、過去作品に登場したあの人この人が意外な形で再登場してくれたのも嬉しい驚きでした。
アッセンブルしたのはアベンジャーズの仲間たちだけでなく、過去から現在に到る様々な年代の「ハリウッドスター・アッセンブル」映画でもあります。そういう意味で往年のスペクタクル大巨編を連想させる風格さえ感じました。日本の元号が変わるタイミングだったのは偶然でしょうが、平成の、そして2010年代の掉尾を飾る超大作でした。