

昨夜の就寝は2時過ぎという遅さでしたが、今朝は一応8時には起きました。昨夜食べすぎたせいもあり、朝ごはんはごく軽めに。【日曜美術館】相国寺特集も観ることができました。昨日着て行った物などを大量に洗濯。曇り空でしたが外干しもしました。気温は昨日よりかなり低めです。
昨日の疲れもあり、今日は外出せず、後の時間はダラダラと本や雑誌をめくったり、録画しておいた番組を観たり──していたいところでしたが、またまた各種書類を集めたり提出しなくてはいけないこととなり、いい加減げんなりです。自分とはあまり関係ない話なのに自分が請け負う形となったようで、面倒くさくて仕方ありません。連絡等もこちらがしなくてはいけないし……夏までには自由になりたいものです。
いろいろ確認した後、少しぐったり横になったらまた悪い夢を見てしまったのは、ストレスのせいでしょうか。
お昼は冷凍おむすびなどで軽く済ませましたが、晩ごはんは久しぶりにフライパン一つでできるナポリタンを作りました。麺は少なめ具材多めで、なかなか美味しくできました。
大河ドラマ『べらぼう』は「さらば源内」。タイトル通り平賀源内が退場します。
「手袋事件」の後、田沼意次と共闘を約束した白眉毛こと右近将監・松平武元が急死。手袋が行方不明になったことで家基暗殺主犯の噂を立てられ、追い込まれてゆく意次は、密かに捜査を依頼した源内をあえて突き放すような言葉と「口止め料」で遠ざけようとする。怒りに震えると見えた源内だが、その頃は彼自身ノイローゼ気味で自暴自棄になりつつあった。
そんな時「意次からの依頼」と称し、源内に空き物件の新たな間取り設計を依頼する者があり、それを仲介した大工(長屋を追い出された源内に「不吉の家」なる新居を世話した人物でもある)は「美味しい煙草」を奨め──しかし、それも謀略であった。その「煙草」による幻覚幻聴でフラフラになったところを襲われ、目覚めた時には血のついた刀を握り、近くに死体も転がっている。殺害されたのは先の「煙草」を奨めた男。もちろん意次からの依頼というのも大嘘で、すべては源内を陥れるため仕組まれた罠だった。
現場に駆けつけ、源内に依頼した原稿が一枚しか残っていないことに不審を覚える蔦重。
そして意次は、投獄された源内をただ一人面会に訪れる。もう何が現実で何が夢かもわからないと泣き崩れる源内を「夢ではない、おれはここにいる。源内、意次はここにおる」と、牢格子越しに抱き寄せる意次。
この二人の友情、と言うより熱烈ブロマンス、安田顕さんと渡辺謙さんの演技もあいまって、観ているこちらも胸が詰まる思いでした。安田さんは「狂乱」演技も凄くて、登場初期の頃の闊達さや、意次と共に未来への夢を語る姿を思い出すと悲しくなります。
そして一人、冷たい牢内で一盌の白湯に温められる源内。その中にも何かを入れられていたのかもしれないけれど──
その少し前、蔦重や須原屋市兵衛、平秩東作、そして杉田玄白ら、源内と親しかった者たちが田沼邸を訪れ、源内を救ってほしいと嘆願するが、そんな矢先に源内の獄死が伝えられた。
あたかも自らが源内の口を封じたかのような偽悪的な言葉で、彼らの願いを斥ける意次。自らが巻き込まれつつあり、源内の命をも奪ったであろう権力闘争に、市井の彼らまで巻き込むことを恐れて悪名を背負う覚悟ゆえの言葉だが、その思いを知るよしもない蔦重は「忘八!」と罵倒する。もしかしたら、やり場のない怒りや悲しみを、そうしてぶつけるしかなかったのかもしれない。自分と源内は他の者には聞かせられない話も沢山した、という意次の言葉に秘められた悲しみや、叶えられなかった夢に、蔦重は立ち入ることができないのだ。
その後、源内の家から持ち去られたとおぼしき草稿に火をつけ、それで焼いた薩摩芋を満足そうに頬張る一橋治済の姿が──そのアップの憎たらしいこと!やはり黒幕はこの人なんでしょうか?田沼意次に家基暗殺の疑いがかかるよう仕向けただけでなく、源内まで犠牲にしたということは、源内が「手袋事件」の真相解明寸前だったからだけではなく、彼の存在やそのプランが意次の強みであると同時に躓きともなることを知っていたから?誰の何をどこまで知っていて、どう操りたいのか……ドラマ10の男女逆転『大奥』で仲間由紀恵さんが演じた殺人鬼な治済も恐ろしかったけれど、この生田斗真さんの治済も真の意味で人の心がないです。
そしてただ一枚残された原稿に記されていたのは、意次がモデルの登場人物と源内自身がモデルの人物がコンビを組み、怪事件に挑むという物語の一部。一度は決裂したかに見えても、フィクションの中の二人はやはり最強のバディで──源内の変わらぬ友情と、それを失った悲しみに、改めて慟哭する意次。
源内先生の葬儀は玄白さんが行ない、後世あの有名な墓碑を残すこととなります。。
その墓前で、須原屋さんは自分たちにできることは源内先生を後世に語り伝えることであり、そのためにこれからも源内の著作を出し続けると語る。
そう、本にはそういう力もあるんです。それを書いた人は世を去っても、作品があればいつまでもそこに存在し続けるのです。
そして蔦重も源内が名付けてくれた耕書堂の主人として、青本はじめ10冊もの新刊を一挙に売り出す。
瀬川が去り、メンターでもあった源内先生も去ったことで、重三は青春時代に別れを告げ、蔦屋重三郎として新たな道を歩み始める。第一部これにて完、というところでしょうか。
ところで源内先生は、その最期の姿までは描かれませんでした。死因は破傷風と言われますが、それこそ意次か誰かの手筈で密かに牢を出て、どこかに匿われて余生を過ごしたという説もあるようです。
昔々、早坂暁脚本による傑作時代劇『天下御免』を観ていた自分は、源内先生は仲間たちと国外に脱出して、フランス革命に参加したりしているんだ!と思うことにします。
大河の後はEテレで【クラシック音楽館】。 ソヒエフ指揮でショスタコーヴィチの「レニングラード」。ドイツ軍に包囲された時代のレニングラードに捧げる曲、とされてきましたが、近年ではもっと広く、圧政と戦争の中にあって平和を希求する作品と評価されているそうです。
『アストリッドとラファエル』は録画しました、観るのは明日以降になると思います。