ときどき
昨夜は窓を閉めて寝られました。ほんの少し前には全ての窓を閉め切ってエアコンを入れ、それからエアコンを切って窓を開けて寝られるようになり、ついには窓を閉めないと肌寒く感じるように……あっと言う間に秋が来た感じです。日中はまだまだ日差しが強いのですが、湿度も低くなりつつあるようです。
朝ドラを観て洗濯を終えてから、娘の最寄駅へ向かいました。府中市美術館で先月中旬から公開されている「インド細密画」展を一緒に見に行くためです。
インド細密画 - はじめましてインド 宮廷絵画130点との対話
インド絵画は大まかに、イスラム系のムガル帝国で描かれたムガル絵画と、ヒンドゥー諸国のラージプト絵画に分かれるそうですが、今回の展示はラージプト絵画が中心。ヒンドゥーの神話や英雄伝説に基づく作品が多数展示されています。ヒンドゥーの神々や英雄たちの名称や系図一覧なども掲示され、展示作品ほぼ一枚ずつに詳細な解説が添えられて、あまり馴染みのない世界や技法も判りやすく飲み込めました。トップ画像に使った美術館前の看板や図録の表紙などに描かれているのは、ヴィシュヌ神とラクシュミーです。
細密画と言うくらいですから、小さい画面に非常に細かく繊細な描き込みや装飾がなされていますが、美術展でよくある作品前のボーダーラインなどはなく、殆どの作品は接近して間近で見ることができます。また、実際そうしなくては見えないものが多いのです。平日でもあり、都心の美術館ほど混雑していなかったおかげで、絵も解説もじっくり見ることができて、こう言っては失礼かもしれませんが、予想したよりずっと楽しめました。
チケットは900円ですが、京王カードを持っていると団体料金の720円で入れます。図録は布張り金箔の装幀、もちろん全ページカラーで2000円。価格の話ばかりするのも何ですが、お得だと思います。
さて、実はチケットを買ってから、展示室に入る前にまずお昼を食べようと、まず美術館併設カフェ《府中乃森珈琲館》へ寄りました。お目当ては企画展に合わせた「ハレの日のミールス」です。
二種のインドカレー（バターチキンカレーとポークビンダルー）にインドのベジ料理を少しずつ添えたワンプレートメニュー。左上から反時計回りにきのこのサブジ、じゃがいものアルジラ、紫たまねぎのアチャール（辛めのピクルス）、味変用（？）スパイス、さつましものサブジ、葉物野菜にオレンジ。その上のヨーグルトはデザートではなく、カレーに加えたりライスにかけたりする用です。ライスは玄米ごはんですが、プラス料金でジャスミンライスに変更もできるそうです。全体にスパイシーですが、いろいろな味が楽しめました。
先ほど「ミールス」の脇にも置きましたが、手前はメニューを解説したリーフレットです。向こうはアイスチャイ。カレーによく合います。リーフレットの上に置いた薬包紙のようなものには、お土産としてクミン、カルダモン、クローブと、三種のスパイスが入っています。
見えにくいと思いますが、美術館内に掲示されたメニュー解説。
こちらのカフェは、企画展がある時にはそのテーマに即したコラボメニューを提供してくれて、更にそれに合わせて物販コーナーも設けられます。今回はインドレースを使ったハンドメイド雑貨にスパイスブレンドが置かれていました。もしまた行く機会があればスパイスを買ってみたいです。
美術館の展示としては、企画展のほか常設展もあり、日によってアートスタジオでの公開制作、市民ギャラリーでの展示なども行われています。今日は常設展も覗いてみました。そちらも期間によって展示が変わりますが、以前に見たことがあるものもあり、初めて見るものもありました。
館内にはベンチやソファなど随所に置いてあって休憩し易く、ミュージアムショップも小さいながら充実していて、いつまででもいたい気持ちになりますが、帰りのバスが来るまで少し休んでから、ミニバスに乗って府中駅に戻りました。書き忘れましたが、往路も同じミニバス（ちゅうバス）を使って来ています。30分に１本しか出ないのが難点ですが、行き帰りとも座ることができました。
猛暑ではないけれどやはり暑かったし疲れてもいたので、府中駅駅前の《倉式珈琲店》で一休みすることにしました。
秋のスイーツフェアよりアップルタルト。アイスクリームと温かいスイートポテトも添えられています。ミルクティーがポットで出るのも嬉しかったです。ここも別の店舗も常に混んでいるためあまり立ち寄ったことがないのですが、良いお店でした。
電車で娘の最寄駅に戻り、書店に寄ってみたものの何も買わず、百均でちょっとしたものを買ったくらいで、娘と別れてバスで帰りました。
帰宅後は少し横になって休み、夕食はコンビニで買ったレンジラーメン。このところ、遠出をすると晩ごはんはいつもそんな感じになってしまいますが、あまり良い傾向ではないかもしれませんね。
夜のTVは、本日よりNHKで始まったドラマ10『大奥２』。いよいよ「医療編」そして「幕末編」のスタートとなりましたが、初回から面白かったです。どちらも女性の平賀源内、田沼意次も魅力的だし、男性の青沼、黒木も実に良いですね。青沼様が良い人すぎて泣けます。
