Vol.9 クローン病患者生活の始まり

私の場合は、このような経緯でクローン病を患いました。
同じ病棟には、たくさんのクローン病患者がいました。それぞれクローン病を患った経緯や年が違いました。小学校、中学校、高校で発病した人もいれば、３年間我慢してようやくクローン病だとわかり、即手術しなければならない人もいました。その人は、私の隣のベッドでした。狭窄（腸が細くなる）がひどくて、エレンタール（水状の栄養剤）ですら、まともに腸を通らず、２４時間ベッドの上で痛みを必死に我慢していました。隣にいるのに会話ができないのです。
「話しかけないでくれ、痛いから」という感じでした。