南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

2020 01/16 なぜ初体験BD-I1-Sが先に太陽合か? 恵方巻食べつつ2月頭に印NavIC東輪1E、遅れて西輪1Iの1週間おきの太陽合で春の到来変奏曲を楽しむ

2020年01月16日 | アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道
2020 01/16 初体験BD-I1-Sが1月中に太陽合生起する模様です。連続して2月節分ころには印NavIC東輪1Eが、遅れて西輪1Iがと、1週間おきの太陽合生起と忙しくになるようです。恵方巻を食べながらの太陽合連発生起のブログを書くことになるでしょう。


北上してきているBD-I1-Sの方が、先に初体験太陽合を生起するでしょう。南下してきているインドNavIC東輪1Eと西輪1Iは併行して太陽合の方は遅れるでしょう。単純には春分へ向けて太陽赤緯が北上してきているので、追いかけ型の北上BD-I1-Sの方が、南下Navicペアよりも遅れそうですが、印NavICの軌道のインクリが小さいので、太陽赤緯北上速度が大きくないためでしょう。

北斗IGSO系は、基本的にはトリプル三姉妹が(準)同期太陽合編隊飛翔を、半年ごとに北上と南下を交互に切り替え、年間で合計6回生起することになるでしょう。実際の三姉妹の軌道運動を見ると、四姉妹やTの字へ見ばえを変えながらの軌道運動となるでしょう。ちょうどモーツァルトの自在な変奏曲のように。

以下のQZS/IGSO軌道描画フォームにアニメGIFを記録します。
2020 01/16 QZS/IGSO軌道の2倍拡大アニメGIFを記録します。


2020 01/16 QZS/IGSO軌道の3倍拡大アニメGIFを記録します。


前年比較しての同期差のズレの変化が、インドペアや中国三姉妹や日本QZSS各機において、どのようになるのかが興味深いところです。IGSO/QZSSの軌道運動位相差を太陽系慣性座標(前世紀用語で歴表時系)規模で捉える基準として、太陽合同期状態の分析が効果的といえるでしょう。まずはしっかりとした2年目のデータを揃えることを目標とします。

インド・太平洋宇宙連携の中核となる大国インドの宇宙大国化動向などユーラシア上空のQZSS/IGSO軌道運動を、測位衛星と太陽との天体エベントに注目して頂くことができればと思います。


平成期の日本宇宙陣は欧米のMEO重視の壁を乗り越えて、先駆的RNSSとして脱MEOという大胆なQZS計画実現を頑張りぬきました。これが、アジアのGNSS情勢のMEOからの脱皮、端的にBDSS-IGEO/IGSOの充実を産み出しました。日本はQZSSを月面探査日印協力を基盤に軌道運動・測位へ活用展開を目指すべきでしょう。

中国側は日本QZSSの自立した踏ん張りを見守りながら、将来のIGSOエコシステム構築の展望を描いているでしょう。これがインドのIRNSS NavICや、ロシアが計画中のポストGlonassたる高々度亜QZSS型衛星軌道セグメントの実現にも大きな影響を与えるでしょう。
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