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高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

2019 8/02 日印宇宙対話の中で日QZSと印NavIC相互協力うたう

2019年08月02日 | アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道
2019 8/02 以下のURLの記事によりますと日印宇宙対話の中で日QZSと印NavIC相互協力をうたっています。

2019年3月8日 https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_007171.htmlの中で
2 今回の対話において,日印の宇宙関係府省及び機関関係者が一堂に会し,日印双方の宇宙政策に関する情報交換のほか,安全保障,関係機関間協力,宇宙産業,測位衛星,宇宙状況把握及び宇宙空間に関する国際規範等に関し意見交換を行いました。

昨年12月3日の以下のURL安倍総理とモディ首相首脳会合の日経記事のほうが多少具体的です。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38031500R21C18A1PP8000/
この記事の最後の方ですが:
11月には日本で位置情報を高精度に取得できる準天頂衛星「みちびき」の本格運用が始まった。インドも独自で準天頂衛星を運用しており、信号や周波数の相互互換など協力の可能性を探る。」とあります。

さらに以下の日テレ24の7月30日の報道によりますと:
http://www.news24.jp/articles/2019/07/30/07473053.html
トップ画面をお借りしますが

【「月の南極」で無人着陸探査、インドと4年後に
世界に先駆けて「水の検出」を目指す考え】と題して、

政府は、2023年度を目指しインドと協力して月の南極への無人着陸探査に挑む方針であることがわかった。
関係者によると、計画では2023年度ごろ、現在開発中の日本のH3ロケットで月面探査車を搭載した着陸機を打ち上げる。月の南極には水が氷の状態で存在する可能性があるとされていて、探査車に積んだ装置を使って世界に先駆けて水の検出を目指す考え。

計画では日本がロケットの打ち上げと月面探査車の開発を担当し、インドが着陸機を開発する。各国が競って月の探査に乗り出す中、日本としては今月、無人月探査機を打ち上げるなど宇宙先進国のひとつでもあるインドとの関係を深めたい考えで、今後、国の宇宙政策委員会などでの検討を経て、年末にも探査が正式決定する見通し。

とのことです。

日QZSSと印NavICとの協力の具体的中身までは不明確ですが、
1.月面探査車の月面南極周辺でのモバイルナビゲーション
2.月面探査飛翔体そのものの軌道運動の高精度ナビゲーション
などが予想されます。

日QZSSと印NavICの軌道長半径はGPS等MEO衛星の軌道長半径の約2倍ありますから、測位電波受信による精度を2倍に上げるという技術目標は挑戦的でしょう。

QZSS軌道の特徴を生かした成果につながり、かつ月面活動という納税者・国民的な関心を大きく高めることができる挑戦といえるでしょう。





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