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アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

2019 12/10 明日には準太陽合か? BD-IGSO三姉妹(東輪3,中輪3-1,西輪6) 続く北上中の新BD-I2-Sフォロー開始

2019年12月10日 | アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道
2019 12/10 明日には準太陽合に入るBD-IGSO三姉妹(東輪3,中輪3-1,西輪6)、それに続いて北上中の新BD-I2-Sのモニタリングを開始します。

以下は今後の予測の根拠となる太陽合同期予測・総括図です。


12月1日以降についてBD-IGSO三姉妹(東輪3,中輪3-1,西輪6)の太陽合と、12月9日以降について北上中の新BD-I2-Sのに絞ってプロットしています。今週末にも、同期して北上中の東輪BD-IGSO-2と西輪BD-IGSO-5も、プロット範囲に追加できるでしょう。

BDSS三姉妹はまずまず同期しつつ太陽合へ直前の状態きていることが分かります。横軸は日付です。縦軸は現状はドット数です。ドット数から角度(Deg)への換算率は0.13です。

以下のQZS/IGSO軌道描画フォームにアニメGIFを記録します。
2019 12/10 QZS/IGSO軌道の2倍拡大アニメGIFを記録します。


2019 12/10 QZS/IGSO軌道の4倍拡大アニメGIFを記録します。


昨年と比較しての同期差のズレの変化が、インドペアや中国三姉妹や、日本QZS-4やQZS-2の各機においてどうなってゆくのかが興味深いところです。IGSO/QZSSの軌道運動位相差を太陽系慣性座標規模で捉える基準として、太陽合同期状態の分析が効果的といえるでしょう。まずはしっかりとした2年目のデータを揃えることを目標とします。

インド・太平洋宇宙連携の中核となる大国インドの宇宙大国化動向などユーラシア上空のQZSS/IGSO軌道運動を、測位衛星と太陽との天体エベントに注目して頂くことができればと思います。


平成期の日本宇宙陣は欧米のMEO重視の壁を乗り越えて、先駆的RNSSとして脱MEOという大胆なQZS計画実現を頑張りぬきました。これが、アジアのGNSS情勢のMEOからの脱皮、端的にBDSS-IGEO/IGSOの充実を産み出しました。日本はQZSSを月面探査日印協力を基盤に軌道運動・測位へ活用展開を目指すべきでしょう。

中国側は日本QZSSの自立した踏ん張りを見守りながら、将来のIGSOエコシステム構築の展望を描いているでしょう。これがインドのIRNSS NavICや、ロシアが計画中のポストGlonassたる高々度亜QZSS型衛星軌道セグメントの実現にも大きな影響を与えるでしょう。
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