南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

2020 3/02 北斗四姉妹4機編隊による同期太陽合

2020年03月02日 | アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道
昨年の3/02のアニメGifは以下の引用欄から御覧ください。
2019 03/02 日本QZS-1に次ぐ太陽合は4月初頭の中国BDSS三姉妹 QZS/IGSO軌道の2/3倍拡大アニメGIF
2019 03/02 わが国のQZS-1に次ぐIGSO太陽合は4月初頭の中国のBDSS三姉妹同期合が予測できます。BDSS三姉妹の編隊は既に南下してきている(この部分は早送り表示)......

2020 3/02 5月連休前に同期太陽合生起予定の北斗四姉妹の4機編隊の南下から分かる特徴について記録します。

ここで同期太陽合は時角の相違を残して次々と太陽合生起となります。衛星ー太陽間距離プロットでは軌跡は、以下のようにほぼ重なってしまうわけです。


北斗BDSS四姉妹の豪華な4機編隊が次の同期太陽合として控えています。この3月はBDSS四姉妹(IGSO-1,IGSO-7,BD3-IGSO-2,IGSO-4)の編隊の太陽との最接近角距離を追いかけることが重要ミッションとなります。

以下のQZS/IGSO軌道描画フォームにアニメGIFを記録します。
2020 3/02 QZS/IGSO軌道の2倍拡大アニメGIFを記録します。


2020 3/02 QZS/IGSO軌道の3倍拡大アニメGIFを記録します。


衛星の軌道6要素は、春分点や軌道仰角や昇降点引数など殆どが太陽中心座標系と密接しています。太陽合エベントは衛星軌道運動の特徴を把握できる優れたキーといえます。IGSO/QZSSの軌道運動位相差を太陽系慣性座標(前世紀用語で歴表時系)規模で捉える基準として、太陽合同期状態の分析が効果的といえるでしょう。

前年の同エポックと比較して同期差のズレの変化が、インドペアや中国三・四姉妹や日本QZSS各機において、どのようになるのかが興味深いところです。まずはしっかりとした2年目のデータを揃えることを目標とします。

インド・太平洋宇宙連携の中核となる大国インドの宇宙大国化動向などユーラシア上空のQZSS/IGSO軌道運動を、測位衛星と太陽との天体エベントに注目して頂くことができればと思います。


平成期の日本宇宙陣は欧米のMEO重視の壁を乗り越えて、先駆的RNSSとして脱MEOという大胆なQZS計画実現を頑張りぬきました。これが、アジアのGNSS情勢のMEOからの脱皮、端的にBDSS-IGEO/IGSOの充実を産み出しました。日本はQZSSを月面探査日印協力を基盤に軌道運動・測位へ活用展開を目指すべきでしょう。

中国側は日本QZSSの自立した踏ん張りを見守りながら、将来のIGSOエコシステム構築の展望を描いているでしょう。これがインドのIRNSS NavICや、ロシアが計画中のポストGlonassたる高々度亜QZSS型衛星軌道セグメントの実現にも大きな影響を与えるでしょう。
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