『アートと暮らす』~アートセラピストブログ

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さぶのいる小野町へ。

2011-04-13 00:24:06 | 震災後のケア
こんばんは、mackeyです。
今日、しばしばとのりんこと、さぶのいる福島県の小野町へ行ってきました。

東京駅8:07発の新幹線に乗り込むも、強い揺れが。。。
地震です。
車内の電気も消えます。

“まさか行けないなんてこと・・・いやいや、そんなことあってはならーん”

そう思っていたら、ちゃんと10数分後に無事出発。

着いた、新白河駅は快晴で、風が強いです。
東京よりも、やっぱり寒い。

そこからレンタカーで、さぶのいる体育館を目指しました。

自衛隊の車、
救援物資配送中と書かれた車、
簡易トイレを運ぶトラック、
いろいろな車たち。

私たち3人と、いろんな人から送ってもらった画材をたくさん乗せたレンタカー「マーチ」も
一緒に高速を駆けていきます。


そうしてたどり着いた、第一避難所の体育館。
入り口で、放射線をチェックするスクリーニングを受けました。
40以上の数値を針がさすと、着ているものを脱いでビニール袋に入れてあずけないと
中に入れないそうです。

新幹線と車にしか乗っていなかった私たちに針は動くことなく、
無事中に入ると入り口の扉のところに見覚えのある絵が貼ってある!



そして、別の壁には、あの桜が





町役場の方とお話をしたときに、さぶがどれほど、この場所で信頼されているかが伝わってきました。
役場の方は、東京から来た、なんだかよくわからない「よそもん」の話を誠実にきいてくださいます。

さぶがいなければ、こうはいかなかったはず。

さぶは震災後すぐに地元に帰り、ほぼ毎日避難所である体育館に通いました。

現場を見れば見るほど、それが決して簡単なことではないことが伝わってきます。

私たちが行ったときは、大部分の人が次の避難所へうつった後でしたが、
それでも、毛布が、布団が、たくさんひいてあり、
もちろんそこは合宿でもキャンプでもなく、
つまり、決して「うれしい場所」じゃないのです。

そんな場所にいって、「はじめまして」から関係をつくり続けたさぶの底力を感じました。

誰にでもできそうに思えても、実際にできる人はほとんどいません。
すごいことです。


そして。
昨晩も大きな地震がありましたね。
そのため、せっかく次の避難場所にうつった方たちも何人かがこの体育館に戻ってきている、
とききました。

避難場所が停電したり、水が止まった、というのもありますが、
やはり知っている人たちがいるこの場所がいい、と思う方も多いそうです。

第2避難場所はホテルや旅館です。
家族ごとに個室が与えられます。

でも、その分孤立していきます。

不安なときだからこそ、顔が見れて、なんていうことないことでも話せる場所が本当に必要なんです。

それを、私たちは、広野町の方の多くが避難された「八幡屋ホテル」で、つくっていけたら、
と思っています。


そう。
次は「八幡屋ホテル」へ。
私たちはマーチを走らせます。


(明日に続きます)



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