『アートと暮らす』~アートセラピストブログ

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アートは、変化のきっかけになる

2015-11-04 19:32:51 | Weblog
こんにちは。satokoです。

この秋から、千桂子先生が、高野山大学大学院『臨床宗教教養講座』の非常勤講師として

招かれることになって、私も先月お供してまいりました。

 


心に残っていることはたくさんあって、なので、何から書いていいやら・・・

と思っているうちに、あっという間に時間ってすぎるのですね(汗)

11月です。


高野山大学とか、臨床宗教教養講座と言うと・・・

お坊さんがいらっしゃるのかな?と思う方もいらっしゃると思います。

 

はい。お坊さんいらっしゃいます。

それだけではなく、経験豊富な社会人の方がいらっしゃっています。

“心のケア”のスキルを学び、病院などで活かしていきたいという方は多くいらっしゃるようです。

みなさん、本当に熱心に学ばれています。


さて、今回の『臨床宗教教養講座』の期間中に、ニキ・ド・サンファル展が開催されていました。

精神疾患の治療のために絵を描いたことをきっかけに、芸術家になった方です。

いい機会なので、授業の2日目に、大学院生の皆さんと展示を見に行くことになりました。





彼女の作品は、最初「射撃絵画」で注目を浴びました。

表現することを通して、心の変化や作品の変化が生々しく感じられる展示です。



そして、その翌日、ある方にどうでしたか?と伺ってみました。

そうしたところ、最初のほう、「射撃絵画」の頃の作品は、しばらく怖くて胸が痛かったと。。。

ニキ・ド・サンファルのものすごい感情やエネルギーが伝わってきたようなのです。


そして、3日目の授業の途中、怖かったと話された方が、私を呼んで話しかけてくれました。


「アートって、変化のきっかけになるものなのね。私は話を聞くときに、自分の捉え方で

目の前の人をよくしようとして、話を聞いていたかもしれない。でも、違うのね。。。

前に、目の前の人の全体を捉えるって聞いたことがあるけど、ようやくわかったわ。ありがとう。」と。


ほんと、そうですよね。

ついつい、ここがいけないのか、つらいのか、じゃぁそこをなおそう!と思ってしまいがちですが、

怒りや悲しみ、とまどい、よろこび、いろんなものを受け止める力って、

実はとっても鍛錬のいることなのだと思います。


表現されたもの、そのままを受け止める。みまもる。一緒に考える。

そういった中で、変化していくことがあるのだと、私も思います。


 

「アートって変化のきっかけになるのね」といった方は、最後はのびのびとアート表現をされて帰られました。

昨日みた、ニキさんのものすごいエネルギーを表現することも大事だったし、

喜びの表現に変化していった様子も納得したようでした。



高野山大学大学院に通われている方は、クエストに学びにいらっしゃる方よりも年齢が上の方が多いようです。

いくつになっても、表現していると立ち上がって夢中になるし、気づきを得ていくし、

私にとっては、受講されていらっしゃる皆さんとお会いできたこと、お話しできたことがありがたく、

そしてなんだか感動した時間でした。



行けてよかった♪ ありがとうございました。



satoko



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