『アートと暮らす』~アートセラピストブログ

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ホクレア号が伝えてくれたこと

2007-07-05 21:20:10 | Weblog
湿っぽい日、暑い日が繰り返しますが、
これも地球が生きているってことですね。

今日はホクレア号との出会いについて語ります。
あまりの感動に、なかなか表現できなかったので、
書き始めたら、止まらなくなってしまいました。
今回は長いですよ。すみません。


6月にホクレア号とそのクルーの方達に出会いました。
クエストの卒業生の縁で、横浜港に「ホクレア号がやってくる」、
というフェスティバルの一環に子ども未来研究所として参加する機会をいただいたのです。

入港したホクレア号です。



ホクレア号や海について、いろいろ知りました。
今から32年前に、ポリネシア民族の誇りを取り戻すために造られたカヌーであること。
そしてその目的は果たされ、ポリネシア民族、ハワイの人々が再び誇りを取り戻したこと。
もう地球を5周するくらい航海をしていること。
カヌーから見える水平線は5km四方程度。
完全な凪状態では海を「鏡」にして、ひげが剃れること!

ホクレアとは、「喜びの星」という意味で、
平和の象徴のカヌーであること

日本には、感謝と平和とビジョンを伝えに来たこと
世界をつなぐために来たこと・・・

でもね、私のつたない表現では、語り切れません。
ホクレア号については、コチラをご覧ください。
http://www.yokohama-seafes.com/hokulea2007/link.html
http://www.gohawaii.jp/hokulea2007/


企画したのは、ホクレア号が横浜港に停泊している期間中、布に思いを伝える絵や言葉を、よせがきするというワーク。



こんな感じで、桟橋ともう一カ所に布を広げました。
布の色は、ハワイの8島を表わす8色です。

ほら、描いてるでしょう。みんな楽しそうでした。



私たちは、このホクレア号(停泊中ですが)に乗船。
心地よい揺れに(波が穏やかだったから)
すっかり身を任せ、まるでゆりかごにいるようです。

クルーの皆さんは、とても気さくです。
しかし、真っ黒に日焼けした肌と強く輝く瞳が、
大きなビジョンに導かれた今回の航海のプロセス、
13000kmの距離と5ヶ月という時間を物語っています。
海や地球と一体化しているとでもいうのでしょうか。
ゆるぎない確信を伝えてくれます。

乗船しながら、日本人クルー内野加奈子さんや荒木汰久治さんのお話を聞きます。
クルーは皆さん、とてもとてもすてきです。カッコイイ♪
お二人の航海記録もあるのでどうぞご覧下さい。

内野加奈子さんのブログ http://kanauchi.exblog.jp/

荒木汰久治さんのHP http://www.arakitakuji.com

少しですが、子ども未来のビジョンや活動やアートセラピーのお話しもできました。
子どもたちに、自由に表現する場を通して自分と他を尊重することを伝えたい、
自分はかけがえのない存在だと伝え続けたい
自然や地球の息吹を伝えたい、
そして地球を守り、平和を伝えたい・・・
その思いは、同じでした。
人はビジョンでつながることが、できるんですね。


ホクレアに抱かれ、波にゆられながら
航海の話、ホクレア号の話を聞くのは、
まるで自分が航海体験しているかのようです。
横浜市内の高校生と共に、話を聴きました。

その熱い言葉、ひとつひとつが私の心に深く残っています。
大げさですが、自分の魂が、地球の深いところに錨が下ろされたような、
世界とつながったような感じです。
(いつでも語るので、興味のある方は連絡下さい♪)

「ホクレアは母で、キャプテンは父、そしてクルーは全員家族。
できないこと、できることをしっかり認め、
自分の強さも弱さも、仲間の強さも弱さも受け容れる。
互いを尊重して、そしてみんなで力を合わせる。
船上で起きたことは、船のことでも自分の気持ちでも、
すべてはそのままにしないで、すぐにみんなに分かち合う。
それが航海を安全で確かに成功させるために、とても大切なこと。

でもこれは、船の上だけに限りません。
いいえ、学校でも日本でも世界でも、大切なこと。」

・・・そしてさらに続きます。

「なぜ航海するのか、それを明確にして出発した。
その目的を明確にするために何度も何度も自分に問いかける。
目的と目的地を明確にすること、
それなしには航海が安全に成功することはない。」

自分の生きる目的を明確にすることは、本当に大切。
きっと自分の中に答えがある。自分に聞いてみて、
最初はわからない。
でも、何度も何度も問いかけて!」

そして、彼らは言います。
「自分が教えられたこと、体験したこと、感動をみんなに伝え続けたい。
すべては自分からつながっている」と。


私は体感し、感動しました。
海はすべてをつなげているのだということ。
人はつながっているということ。
時間はつながっているということ。
そして、それをつなげているのは私自身だということ。
私から始まるのだということ。
私のできることから始めること。

今自分がやり続けていることにも、大きな確信を持ちました。
わたしのビジョンは確実に育っています。
私自身が、子どもたちに愛と平和と豊かさをつなげる源であり、
未来に向けて、愛と平和と豊かさをバトンとして渡していくのです。

10年以上前には、とても自分のビジョンなんて語れなかった。
言葉にすらできなかった。
でも、語るほどにビジョンは大きく育っていきますね。
それを実感しました。


今回、きっかけを与えていただいた、すべてに感謝します。

由美子さんの一言から始まった、今回のつながりに感謝します。

また、ボランティアとしてサポートいただいた皆さんありがとうございます。
ホクレアの入港を迎えたかっちゃん。
彼だけが、ふたつの帆をはらませ海を滑るホクレア号を見ています。
6/9~17までの間、本当にお疲れ様でした。

タッキー、ちえちゃん、マコちゃん、ふーちゃん、まりさん、ぴよちゃん、
最終日にセレモニーに参加いただいた安田さんご夫妻、本当にありがとうございました。


先日、ポリネシア航海協会から、イベント参加へのお礼状が届きました。
太陽に輝く、帆をいっぱいにはったホクレア号です。



この姿は、本物を見たいなあ・・・!




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